2014年12月20日

アルゴ

「事実は小説よりも奇なりッ!」


「なに叫んでるのよ」



「だから
事実は映画よりも奇なりッ!なのよ!!」



「はいはい
映画のお話なのね?」



「そうそう」



「おかずですッ!」



「ずーこですッ!!」



「2人揃って〜〜」



「映画に耽溺〜〜〜!!」



「うだるような猛暑の日々が
やっと過ぎて」



「幾分過ごしやすくなった
今日このごろ」



「でも台風が来ているんですってよ!」



「皆様、充分ご注意なさってね」




「あーたも
飛ばされないように
・・・って大丈夫か」



「なによ!」



「で、
猛暑を過ぎると
映画のシーズン」



「あら、そうなの?」



「そうよ!
だからの
映画に耽溺〜〜!!!」



「で、アルゴです!」


「これ第85回アカデミー賞
作品賞受賞
しているのね」



「そうそう
ベン・アフレック
監督・主演しているんだけど」



「ベンちゃん、やりましたッ!!」



「やりましたッ!!!」



「映画の中では
髭をはやして
もっさりクマさんのようだけれども」


「もっさりしているんだけど
CIAの
人質奪還専門
切れる出来る人の役なの」




「もうね〜〜〜」



「なによ」



ベンちゃん、一生髭をはやしておきなさいッって
思っちゃったわよ」



「アハハ」



「なかなか手堅い演出で
ベンちゃん
監督業、いけるわよね


「うんうん。
今までの監督作品観ても
ほんと
かなりのクオリティ

ゴーン・ベイビー・ゴーン
ザ・タウン
奥行のある演出
物語で
見応えあったもんね。」



「この子は
やれば出来る子なの」



「で、アルゴ。


お話は
ほんっと
「事実は映画よりも奇なり」でさ
1979年に起きた
イランアメリカ大使館人質事件を
元にしている
のよね」



「そうそう」



「1979年っつうと
イランでは革命の嵐が吹き荒れていた頃で
その11月には
学生400人あまりが
米大使館を占拠
52人のアメリカ人を444日にわたり拘束
するって
事件が起きていたのね」



「知らなかったわ〜」



「そうよ
私も知らなかったわ〜
新聞読んでるつもりでも
何も頭に入ってなかったわ。」



「さらにその占拠の直前
大使館員6人がそこから出て
カナダ大使の私邸に逃げ込む
のよ」



「この6人を
CIAが奪還、帰国させるって話なんだけど」



「これさ
映画は事実とは
微妙に違うぞとか
問題になったのよね?」



「そうそう
カナダの役割はもっと大きいわよとか
そもそも6人は2手に別れて
隠れていたんだとか
あの飛行機のシーンは
イラン側あんなことしとらんぞ〜〜とか」



「ま、エンターテイメントです」



「です」



「でもさ
厳密に言えば
ほんと
「これを事実と思ってもらっちゃ困る」
かもしれないんだけれど

群衆が
大使館を取り囲んでいるシーンの怖さ
とか
なだれ込んでくる時の怖さとか」



「そうそう
主義とか主張とかさ
数を頼んで熱量を持ってしまうと
マジ
怖い
よね。」



「うん。
そういうのは
本当に感じた。


観客は
そういう怖さを
疑似追体験していくことによって
どんどん映画に引き込まれて行くのよね」



「ほら
囲まれていた時にさ
大使館側の職員が一人
「話し合いをする」って出て行くんだけど
あっという間に捕まえられちゃって」



「目隠しされちゃって」


「中に戻してくれ〜〜〜ッ!!!」



「やむなく
ドアを開けた途端」



「だだだだーっと
なだれ込んでくる群衆」



「怖かったよね〜〜〜」



「正論であっても
あんな興奮した群衆の前では・・・」



「そうそう
「集団」の怖さってのが、ね〜〜〜」



「これ観ていて思ったんだけど
アメリカは
「憎まれる」って経験自体
ショックだったんじゃない?」



「そうね〜」



「そういえば
最近
「世界の警察」を自負していた
アメリカが
そういう自分たちを省みて
あれこれ考え出したって作品
多いような気がする」



「ほら王国でご紹介した
ゼロ・ダーク・サーティ

ラストとかさ」



「そうだったわねえ」


「で、話を戻すと
この6人を
どうやって帰国させるか」



「え〜い
『アルゴ』という
架空のSF映画を企画して
6人をロケハンに来た
カナダの映画クルーに仕立て上げ、
出国させちゃえ



「マジっすか?」



「マジっす」



「漫画みたいよね」



「なんというか
よくそんなこと思いついたわよね」



「で、これさ
「SF映画を作る」って作戦の中で
観客は
「映画を作ることについての
あれこれ」
ってか「裏事情」
観せてももらえる訳じゃない??」



「脚本家が値段を釣り上げていくために
かますハッタリとか
マスコミの使い方とか」



「業界内は案外狭いのよ〜
来た女優がプロデユーサーの元女房とか」



「このプロデユーサー役をやった
アラン・アーキン
良かったね!」



「私、アラン・アーキン
こんなに軽みを巧くお見せになるとは
思わなかったわ〜〜」



「なに言ってるの!
あのリトルミスサンシャインを
忘れたのッ???




「それにしてもだわよ
これはやっぱり
特殊メイクの第一人者
ってか
業界の事情通役をやった
ジョン・グッドマンとの相乗効果
ケミストリーだったんじゃない??」


「もう、2人並ぶと
いかにも!業界の人たちだったもんねえ」



「ねえ〜〜〜」




「とにかく
この作品
救出劇である訳だから
「緊迫」シーンが続出なんだけれども
その「緊迫感」が半端じゃない



「飛行機が飛び立つ時なんか
声が出ちゃったわよ〜〜」



「早くッ!!!」



「早く、早くッ!!!!」


「早く〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!!!」



「・・・・
・・・・」



「72時間という
タイムリミット」



「そしてそのあいだに
作戦を実行される側の
当の6人
本人たちもさ



「こんなのうまくいくわけがない」



「ばれたらその瞬間
殺される」



「いや
本人たちだけじゃなくて
失敗すれば
匿っていたカナダにも
火の粉が飛ぶ」


「うう〜〜〜〜〜〜〜〜」



「うう〜〜〜〜〜〜〜〜」



「しかも
アメリカ国内でも
「やっぱしこんなの無理だって!
作戦中止〜」とか
言い出すし」


「うう〜〜〜〜〜〜〜〜」



「うう〜〜〜〜〜〜〜〜」



「怖いシーン
沢山あったね」



「あたしが一番怖かったのはさ」


「なに?」


大使館員の写真つき名簿
占拠される前
必死にシュレッダーにかけるじゃない??」



「うん」



「その紙片をさ
イラン側が子供を使って
つなぎ合わせていくじゃない」


「あ〜〜
あれね〜〜〜



子供たちは
無邪気にさ
パズルをはめこむように、ね〜〜」


「で、うまくつながって
顔がわかると
捕まっちゃうわけよ」



「もうね〜〜〜」


「ね〜〜〜〜」


「あの子供達」


「うう〜〜〜〜〜〜〜〜」


「うう〜〜〜〜〜〜〜〜」



「この救出作戦の顛末は
長いあいだ
CIAのトップシークレットだったらしいわね」



「いやあ
ほんとに
よくぞ助かったわよ」



「それにしても・・・」



「なによ」



「これさあ
同じことが
日本人の身に起こったら
どうなるのかしら



「え?」



「いや、助けてもらえるのかなあって
思ってさ」



「う〜〜〜ん


あーたは
難しいかもねえ」



「え?
どういうことよ」


「いや
みなまで言わぬが・・・」



「なによ〜〜〜ッ!!!!」


「・・・助けてもらう前に
そもそも匿われていた場所に
長くとどめていられないんじゃない?
「うちの食料倉庫も限界がある」って」



「・・・・・



・・・・・・


きーーーーーーーーッ!!!」




「言葉で敵わないからって
ぶつのはよしてって
いっつも言っているでしょ!!!」



「きーーーーーーーーーッ!!!!」



「せめて
ぶつなら
その手に持った
ドナツはお皿に戻してからにしてーーーッ!!!」



「とにかく
上映後
あれこれ言われることを
予感したかのように」



「作中で何度も
「アルゴくそくらえ!」
言わせたベンちゃん」



「されおつ!!」



「されおつ!!!」


「やるわね」



「やるのよ〜〜」



「ぜひ!」



「ぜひ!!」




posted by kazoo at 14:27| Comment(0) | TrackBack(16) | 映画(あ) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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