2014年12月05日

華麗なるギャツビー

さて
「華麗なるギャツビー」ざんす。




アメリカ文学の歴史に
名を残す
F・スコット・フィッツジェラルド


の代表作のひとつ。






前回は
ロバートレッドフォード
ミア・ファローのカップリングで
映画化されたよね。




今回は
レオナルド・ディカプリオ
キャリー・マリガン


の組み合わせ。



注目すべきは
今回

監督が
バズ・ラーマン!だってことだわよ



バズ・ラーマン


そう、あの
ムーラン・ルージュの監督!!



ムーランルージュは
「綺麗なだけで陳腐」とかさ

賛否両論あるけれど


な〜んせ綺麗ってのは
「パワー」
でもある。

全精力を傾けて
「綺麗」を撮ったムーラン・ルージュ



ほんとに
綺麗


綺麗



綺麗


綺麗


そしてその先に
なんだかぽっかり
暗い穴があいている・・・そんなニュアンスさえあったからさ



ギャツビーの世界観には
ぴったりじゃない!


「巧い作品見つけてきたわね


見せてもらうわよ!」


で、
わたくし、観た訳だけれども。


う〜〜〜ん


まず
「綺麗」に関しては

今回
3Dに拘ったのがさあ


わたくし的には
裏目に出ていると感じたわ〜。


3Dってさ・・・邪魔。


飛び出したり
奥行がっつうけど


そういうギミックなしで



「画面に集中」させる
カット割りや
画面構成が可能だと思うし


ってか

オーソドックスに
観せて欲しかったかなあ


オーソドックス

王道


・・・そっちにあるものこそが
「映画の楽しみ」の王道っつうか

ってか



早い話



な〜んかさ
3Dって


子供っぽくない?


うむう。


このお話はさ
「子供」のお話じゃない。


単なる
ハーレクインストーリーって訳じゃ、ない。


その
「大人」のお話に
3D・・・邪魔!



「もっとやれたはずよ、バズ!!!」



わたくし、心の中で
なんど思ったことか!



でもね
もちろん
いいところもあって


まずはj
童顔の呪い
ディカプリオ


彼、久しぶりに
ナチュラルに
いいわよ〜。



いいのよ〜〜〜〜。



バズが


監督が
力入れたのがわかる


スーツ
バシっと着こなして。


どうしたって
レッドフォード版と
比較されちゃうと思うのだけれど

わたくし
ディカプリオ

負けてないと思う。

思うに
出自の哀しみと怒りを抱きながら
一途にデイジーを想う


ギャツビーという男の
ある意味
「幼い」部分

彼の童顔がリンクして
見事に物語に貢献していると思われるんだけど
どうかしらん?



だって
女って
ロマンチックも好物だけど
ロマンチックを語るための
「余裕」は
崩せないもんじゃん。



良くも悪くも
「自分に都合よく」
リアリストであるのが
女。


でも
ギャツビーは女の
その部分を認めること
ないのよね〜


その
デージーを演じた
キャリー・マリガンも
「成熟」したルックスでは、ない。


子供もいる
人妻って設定なのに
どっか少女じみてる。

(前作
ミア・ファローもそうね
ミアの方が
神経質っぽいけど)



ディカプリオ
ケリガン
2人並んでのバランスも良かったわ。


この作品
特に印象的な点は
(ファッションの見事さは
言わずもがな)
3つ



まずその一つ目
「お茶会」でのシーン


デージーとの再会のための
お茶会を頼むギャツビー。


雨の中

ギャツビーの緊張が
いじらしいったら!。


2人の経緯と秘密を知ることになる
ニック・キャラウェイ役の
トビーマクガイア

「決して中心にはなれない」傍観者役
似合っていたわ〜。


この
お茶会の「緊張」の時
デージーは
自分の「優位」を知るのよね。


彼女がさ
物語の最初の方で
「娘はバカになることを祈っている
女の子はそれが一番。

美しきおバカさん”」
それ以上に幸せなことはないわ」

ニックに言い切るシーンがあるのだけれど



それって
ロマンチックを語る余裕を
提供してくれる男性に「選ばれる」ための


そうして
「選ばれたあと」の処世術としての
方法論だよね。


だけれど

ギャツビーに対してだけは
デージーは
「選ばれる」ことと同時に
「選ぶ」ことを
セレクトすることができる。

それはすっごく
甘美な体験だと思うわ。


だから
一旦は彼に夢中になるんだけれど


でも
それは、さ
あくまで
「甘美」な優位性に基づいたものでなくてはいけなくて
ギャツビーの出自が顕になっていくにつれ


甘美な優位性は揺らぐ。



そして


そこが揺らぐと
彼女自身
簡単に『美しきおバカさん』の世界に
戻りたがってしまう。




いみじくも


「自主的」に。


「ギャツビーは
あんなにデージーに一途なのに
デージーは・・・」


ってなことは
もちろんわたくしだって考えるけれども



ギャツビーがデージーの中に見ているものは
単純な
「恋心」だけじゃない
じゃん?


歴史の若い国
アメリカが
実は厳然たる「階級社会」であるってことは
今じゃみんな知っている事実だけれど



その階級の中にある


「矛盾」



「対立」



それらを全て飲み込んだ土壌の上で

デージーは
「無邪気に」



社交界の華として存在している。


「だからこそ」


ギャツビーは
デージーに惹かれるんだって視点だって
あると思うの。


ギャツビーは
何もかも
手に入れたように見えるけれども



自分自身の中にその「無邪気」を見ることは
永遠に
かなわないからさ


その出自を
呪いながら
結局誰よりもそこにとらわれてしまっている
哀しみ


その哀しみゆえに
デージーに惹かれるギャツビー。


2つめは
例の
シャツを


上質のシャツを

リネン、シルク


次々にデージーの上に降らせるシーンだわよ。



もうさ
カラフルで綺麗で

監督、力入っているわよ〜


視覚のご馳走


それだけにね〜〜〜


哀しく
切なく
虚無感の漂うシーンでもあるんだけれど。



3つめは
この映画、サントラがゴージャス!


Jay-Z
全面監修しているってことで
アップテンポのものから
ジャジーなものまで
粒が揃っているわよ。


ビヨンセアンドレ3000



フローレンス・アンド・ザ・マシーン



ウィル・アイ・アム


「ちょっと現代風に過ぎやしない?」
いやいや
わたくし的には
原作にある時代の虚無感を
うまく現代にシフトしてあると思う〜。


Young and Beautiful  (Lana Del Rey)


召されるときは
彼と共に
神様どうぞお願い
彼の素晴らしい顔
洗練された物腰、体を観ていると
パーティをしたくなる
どうぞ神様召されるときは
彼と共に


な〜〜んて染み入る一曲もしっかり。


とにかく



ピンクのスーツなんか
着ないんですってよ。


オックスフォード出の男は、ね。



華麗なるギャツビー


原題

The Great Gatsby

ラスト



「The Great」と付け加えられるシーンで
救われたわ。





posted by kazoo at 11:54| Comment(0) | TrackBack(15) | 映画 (か) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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