2014年09月16日

マルタのやさしい刺繍


Photo 一生懸命真面目に生きてきても



どうしようもないことが起こる。



起こるじゃない??



年をとることは
「失う」



「喪う」



そのことと向き合うこと。



そーんなこと判っているわよ
って言う人もいるけれど。



仕方ない事じゃないのって。



そうね



でも、
それが「自分の身」に起こったとき
同じように



「そーんなこと判っているわよ」



って
言える??



それは
時として
とても
とても
厳しい道。



だけど
普段それは大抵の場合
「他人事」で
「頭でしか理解できない」こと・・・でもあるでしょ?。



年をとることは
悪いことじゃない



けれど
でも
そう???



この映画の中には
介護のシーンも出てくるのよ。



介護が毎日の生活に組み込まれたとき



『病院の送り迎えで
毎日3時間もかかる



ホームに入ればいいんだ



俺は病院送るための
運転手じゃない』



なんて息子が言うシーンもあるの。






『俺の人生だから
時間を無駄にしたくない』






そうして
わたくしは
似たようなケースを
似たような言葉をたっくさん



たっくさん



ほんとうに
山というほど・・・。



ああ、年をとったら

「受け入れて」



静かに
諦めていくしかないのかしら??



物分り良く???




・・・



・・・



でもねッ!!!!



本国スイスで動員数No.1
そして我が国日本でも
2008年、ミニシアターランキング洋画部門1位のこの作品の



なーんと
ヒロインは旦那様を亡くした80歳のマルタおばあちゃん



気落ちして
何をする気ににもならず
ただただ
哀しむ日々を送る彼女を



「何とかしてあげなくちゃ」



って心配する友達がいて。



ある日
おばあちゃんは思い出す。



Photo_2



「私ね、自分が作ったランジェリーを置いた
ランジェリーショップを開くのが夢だったのよ」



いいじゃない!!
応援するわ!!!



友達が背中を押すのね。






けど・・・



保守的な彼女の住む村では
ランジェリーって聞くだけで
顔をしかめる人もたっくさん。



いえ



実際殆どがそうなのよ。



友達だって
背中を押してくれる人ばっかりじゃ、ない。



時として
「家族」さえ



「いい年をして」



「世間態が」



「一人そういう人がいると
みんなの恥になるわ」



「無理よ」



「誰も買ってはくれないわ」



そうして
そうして



マルタおばあちゃんの
ランジェリーショップは
みんなを
ほんとうに
みんなを巻き込んでいく・・・



Photo_5


ここにあるのは
幾つになっても
綺麗で
上質な物を愛でる乙女心
だったり



そっと寄り添う気持ちだったり



ささやかで
でも愛おしい新しい恋の始まりだったり



そうして
「風」を入れてくれる人との繋がりだったり。





Photo_3 そうなの。



繰り返すけれども
どんだけ頑張って
真面目に生きてきても



時として
どうしようもないことが起こる。



それが人生



人生だと
思っていても
判っていても



つらくて
哀しくて
切なくて
自分の体を自分の気持ちで抱きしめて
でも



それでも
どうしようもない時



人は
人でしか癒されないもの



だから
「風」を入れる



「風」を入れてくれる



「風」そのものの人が



わたくしには必要。



その「風」が
この映画の中に吹いていて



確かに吹いていて



わたくしは
その風ににっこり微笑んでいたのよ。



百の
「来るべき老齢マニュアル本」を読むより



この「風」を感じることが
あなたのにっこりに繋がると



わたくしは信じるわ。



Photo_4 「風」にも
事情が、ある。



「風」にも
吹き方が、ある。



そうして
いつか
自分が誰かの



「風」になること



切ない嘘を告白して
突然逝ってしまった風のことを思って
マルタおばあちゃんは言う



「彼女は
いつも楽しそうだった。



嘘をついたかもしれないけど
でもそれは、ね。



何より
彼女はわたしたちの人生を
豊かに楽しくしてくれたもの。






知らないうちに
ほんっとにたっくさん涙が流れていた



あったかい
キュートな、そして大事なお奨め。



どぞ。



posted by kazoo at 11:55| Comment(0) | TrackBack(2) | 映画(ま) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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