2014年09月11日

ノーカントリー

Photo 「おかずですッ」



「ずーこですッ!!」



「2人合わせて」



「映画に耽溺〜〜〜!!!」



「さあ、今日はノーカントリーのご紹介よ」



「この映画さー
オスカー4部門もとった割には
巷の評判は今ひとつなのよね。」



「そうそう。



結構、ねえ〜〜」



「曰く
尻切れトンボ



曰く
何を言いたいのか



曰く
何が面白いのか判らない」



「う〜〜〜ん」






「でーーーもーーーーーー



わたくしには
面白かったッ!!!!!
いやあ、久しぶりに堪能したぞッ!!!の1本だったわよ〜〜〜」



「まあ」



「何が面白かったって
あーた
主演の一人



ハビエル・バルデム
あの変な顔ーーーーーーー!!!!



Photo



「へ、変な顔って、あーた」



「あの顔に出たのね
助演男優賞」



「そんなことありませんッ!!」



「じゃあ、あの変な頭に出たのよ
助演男優賞」



「変な顔でも、変な頭でも
それで助演男優賞は出ていませんッ!!」



「あらーそうかしら??
結構なポイントだと思うけどー」



「・・・・」



ハビエル・バルデムってさあ
顔に圧力があるのよ。」



「顔圧」!!!



「あら、結局あーただって言いたい放題じゃないの〜〜」



「で、それに妙なマッシュルームヘアー



「マッシュルームヘアーって
なーんかとっぽくなる・・・はずなのにねー」



「そうそう。
ビートルズをはじめとして
ふかわあたりを見てもさー」



Photo_3



「なんでここでふかわなの」



「ハビエルの場合
とっぽくを通り越して



妙なのよ〜〜〜〜
気持ち悪いのよ〜〜〜〜



怖いのよ〜〜〜〜






「マッシュルームが凶悪さを倍増させているなんてケース
初めて目撃したわよね。」



「で、
怖すぎて
笑えるのよ〜〜〜。」



「恐怖と笑いって本当に近いって
実感しちゃったわーあたしー」



「そそそそそ。



なーんかもう
目が離せないのよ
顔圧のあるあの顔からさー



この人
確か今



ペネロペクルスと付き合っていて
結婚するんじゃねえかとか言われているんだよねー。」



「そうそう。
ペネロペちゃんも
トム・クルーズ
マシュー・マコノヒーときて
この方。



やっぱ同郷は落ち着くわ〜〜〜なのかしら」
「昔ハモンハモンで激しい共演してたりするんだけどさー
朝ベッドで目覚めたら
横にあの顔・・・・・・・きゃーーーー!!!!」



「きゃーって何よ、キャーって」



「だってーーーーー
あの顔圧のある顔が
朝日の中でこんにちわなのよッ???



ペネロペ、大丈夫なのか????と
あたしは問いたいッ!」



「大丈夫ですッ!!!」



「それは最早
お笑いに結び付いているのかとも
問いたいッ!!!」



「別にペネロペちゃんはお笑いのために
付き合っているんじゃありません」



「あーら、あーたそれ
絶対って断言できる〜〜???」



「・・・・・」






「お話はまあギャングたちから大金を奪った男と、



彼を追う殺し屋、



事件の謎に迫る保安官の姿を描いたものなんだけど。」



「そうね」






「この殺し屋の役がハビエル・バルデム
保安官役
ずっと前に作ったコーヒーも飲まなきゃ
ジョージアも飲んでいなかった



トミー・リー・ジョーンズ



Photo_2



「もうッ!!!
あーた一体何を観ているのよ」





「そういうとこよ。



しかし、この映画、ほんと
観終わってからじわじわくるっていうか、さー」



「そうねー」



「この頃
嫌な事件が
ニュースでも新聞でも
たっくさんあるじゃん???



親殺し
子殺し



虐待
自殺
バラバラ殺人



なんか不況になると
猟奇的事件も多くなるっちゅうけど
もうねー



そうはいっても、ここまで??って位
毎日毎日毎日、さー。」



「酷いわよねえ・・・」



「そんでもって
ほら、昔はさー例え
凶悪な事件であっても
「う〜〜〜む」って考えさせられるって部分
多少なりとも
あったような気がするんだけどー



「ああ、なんか今は
もう、何がなんだかって事件が多すぎて、ねえ」






動機自体が???な事件が多いしさー。

タガが外れた日本人・・・・・ってか



この映画で嘆かれるのも
まさにそこ、だったりするのよ。」



「うんうん。」



「つまり
「日本人」だけじゃなくてさ



保安官であるトミー・リー・ジョーンズが嘆くのね



「尊敬語を人々が使わぬようになってから
訳の判らぬ犯罪が増えた」



って。



そして



「自分はそういう社会に対して
あまりに無力である」
って。」



「そうね。



それを聞いた彼の知人が



「(そういう社会の)流れは止められない」



ううーーーーーーーー



怖い。」



「実際そうじゃん??



そこには「事情があった」とかでさ
裁判になっても
ぶっちゃけ一人殺したくらいじゃ、だし。



なんだかなああああ〜〜〜〜〜だし」



「なんかさ、トミー・リー・ジョーンズが嘆いている
恐れているのは
あまりにも



「経験値」がないがしろにされている世界観っていうか、さ」



「勿論
世の中どんどん状況は変わっているってのはあるけど
人間の根っこの部分っていうか
そういうのは変わらない・・・って思いたいよね」



「思いたいし、そうでなければ
人間が経験を重ねていく意味がないともあたしは思うわ。」



「経験=知恵」



「そうね」



「だけど
今はさ
その「知恵」を聞く人間がどんどん減っていっている



・・・だから知恵が積み重ならない世の中になってしまっているのね。」



「うん」



ハビエル・バルデム扮する殺し屋は
本当に
訳が判らないのよ。



これはね
初手から
「経験=知恵」の法則が
全然通じない相手」



「怖いよねえ」



「ほんっと怖いわよ。



物語の中で
ドンパチとかさ



そういうのも怖いんだけれど
もう自分の中の「流儀」にだけ則して行動する
この男の怖さ
って
あたしたちの現実にも
繋がっちゃってる怖さ
だもの〜〜〜」



「内向きだとか
そういうのを超越しているのね」



「そう、あくまでも、自分の世界の物差しだけが
行動規範になっているのね」



「そこに他者に対する想像力は??」



ない!!!」



「・・・・」



「だから、怖いのよ〜〜〜。



悪の流儀で交渉しようとする
もう一人の追っ手でさえ」



2



「そうね、彼はまだ
他者を受け入れている・・・のかも」






「この役やった
ウディハレルソン は、実際にも
マリワナ解禁を叫ぶ暴れん坊で有名だし
父親は獄中だしで
目が、怖い」






「でもさー
それを超える怖さだもん。ハビエル。



で、訳が判らないのだけれど



観ていると

彼なりの流儀や
信条ってのがあるような気がするの。



観客である私達は
そこを探すような気持ちで
画面を見つめることになるんだけど」



「うん」



「でも
それはあまりにも訳がわからなさ過ぎて



つまりさー



こいつは
「悪意」そのもので、しかも神なのね。


だから「理解」出来ないのよ。」



「どういうこと?」



「だーって
自分の中の流儀だけが行動規範で
他者への想像力は皆無でってなると
そこには反省も後悔もないからさ



あるのは妙な
「全能感」だけじゃない???



でも、彼はあくまでも人間。



だからその全能感が
どれだけ厄介なものであるか・・・。



そんなものを
「理解」しようとするのは
やっぱりかなり難しいことで



しかも
こいつは繰り返すけど
「他者の想像力」を自ら拒否した存在だからさー
災いしか産み出さないのよ。



そいつを
この厄介な存在を避けるには



「知恵」とか
「経験」とか



そういうものより



「運」



そう、「運」くらいしか避ける手段はないんだって
思い知らせるような映画なんだわ。」



「う〜〜〜ん
でもそれって
考えてみたら
わたし達の生活でも、だわね」



「そうよ。
どんな人と巡りあうか



どういう紡ぎかたをするか



自分じゃまずまず満足・・・と思っていてもさー
一旦事が起これば



案外
家族の中にも
想像力の欠片も持ち合わせない人間がいたりしてー

なんてことは
よくある話じゃない???」



「・・・そうね。」



「とーにかく
怖い



その怖さは
「物語」の怖さではなくて



わたくしたちの現実に地続きっていう
怖さ。



「そして
「その流れは止められない」



っていう
OLD MENの嘆きの怖さ」



「いや、何はともあれ
あの妙なマッシュルーム頭を見るだけでも



価値はあると思うよ〜〜〜〜。」



「そうねー
凶悪なマッシュルーム」



「この話しが尻切れトンボだって
言う人は



「現実と地続きだから」
ってことを
もう一度念頭においてご覧になって!!!」



「あたしがちょっと救いだなって思ったのは
最終シーンね」



「あ、凶悪キノコが」



「凶悪マッシュルームって言ってくれる?せめてー」



「凶悪キノコがズタボロになったところに通りかかる
子供とのやりとりのこと
あーたは言っているんでしょ??」



「そうそう。
あの子さ、
服をくれって言われて
お金なんかいらないって言うじゃん??」



「でも、あくまでも
凶悪マッシュは金をやるのに拘るわよね」



「だって
自分の流儀が崩れれば
自分は神ではなくなるからねー。



だけど、あの子は
善意でさー」



「そう
だから、危うく
凶悪キノコの流儀は破綻しかけるのよ。



そうか、こういうのには
まるっと善意ってのが効果的なのか
それこそが救いなのかって思うんだけど」



「そうだったじゃない」



「でも、結局金を渡すことで
凶悪キノコは自分の流儀を守るし



「崩れない」のね。



まるっと善意でさえ、金に換算できちゃうっていう、さー」



「えーーーーーーーーー」



「ねーーそう考えると
ほんっと怖いのよ。



金に「込められた」想いっての
考えもしないとさー
ねーーーー



それは無垢な象徴
「子供」であってもさ



それがどういうモノを呼び寄せるか」



「ううーーーーーーー」






「とにかく、お奨め!!!」



「そうね!」



「なんかほんっと」



「じわじわと来る怖さ」



「あたしたちの現実と地続きの怖さ」



「ぜひ!!!」



「ぜひ!!!!」



「それにしても、ペネロペちゃん」



「何よ」



「あの子、面食いではなかったのねー」



「・・・・」



「男は顔圧で選ぶタイプだったと」



「ペネロペちゃんは、



そんなとこで男選びませんッ!!!!」



「あ〜〜ら、そうかしら〜〜」



posted by kazoo at 14:18| Comment(0) | TrackBack(2) | 映画(な) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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