2014年07月24日

マーダーボール

51cnh96igkl「おかずですっ 」

「ずーこですっ」

2人合わせて
「食べるとデリ〜シャス〜〜〜♪」



「今日はねえ〜〜〜

ドキュメンタリーの傑作!!


ええ、あえて傑作と言いきらせてもらうわっ!!!


「マーダーボール」のご紹介です。」



「ドキュメンタリ〜????」



「そうなのよっ!!!
生きていると
「あら、これって結構ドラマチックじゃない???
まるで映画みたい」
なんてことあったりするじゃない???」



「そうかしらーー。
毎日養豚場の豚みたいな生活送ってる人に
そ〜〜んなに都合よく
ドラマチックなことがあるなんて
ちょっと信じられないんだけどー。」



「・・・ぶーーーーーっ!!!!



いいから、聴きなさいよっ!!!



これはね、カスタマイズされた車椅子でやる
本当にアグレッシブで激しいスポーツ
その名も「マーダーボール」って呼ばれる
「車椅子ラグビー」を通して
いろ〜〜〜んなこと考えさせられる作品なの。



もうほんっとに
この言葉を使うのは
「褒め言葉」だと信じて言わせてもらうけど
「面白い」!!!
本当に「面白い」映画なのよっ!!!」



「あーたがすっごく興奮しているのは判ったけれど
そもそもラグビーってのがさ
私には???だしさあ・・・
それに車椅子〜〜???
暗そうじゃーーーん



「そう思った???
そう思ったのね???



ラグビーなんて私だって判らないわよ。
でもね
そんなの関係ナッシング!!!

それに「暗そう」????



おほほほほほほ。
もうね、
あーた、その先入感でこの作品見逃すとしたら
そっちの方がもったいないわよ〜〜。



「へーー」



「あのさ、正確に言うと
ウィルチェアラグビーって言うらしんだけど。



ルールって言うの
判らないなりに受け売りで説明させてもらうと



これはバスケットボール用のコートを使用して、
1チーム4名で争われる球技。
ボールを投げたり、
打撃をしたり、
転がしたり、
ヒザの上などに乗せて運ぶことができ
ボールを持った選手がゴールラインに達するか、
通過すると得点となるのね。



そんでもって、その選手の体の状況によって
+3とかさ
+2とか
点数が決まってるのよ。



つまりぶっちゃけて言えば
よりハードな身体状況の選手が
ゴールすると
高得点がもらえるって訳。



Murderball2でねえ、+3とか+2とかつけてるんだけど

確かに
出てくる選手達の身体の状況は
みんなとっても深刻なの。



脊髄損傷で四肢マヒ障害の人が殆どだから
手は開きっぱなしだったり」



「え?
そんなんじゃ、ボールとれないじゃない。」



「そーなのよ。



だからね、グローブつけて
そこに接着剤塗って試合するのよ〜〜〜」



「ひゃーーー!!!」



「えっとね。
この物語
いろ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜んな人が出てくるんだけど
中でもスポットの当たる
マーク・ズパン!!!



Muder彼なんてさ
タトゥーバンバンで、不敵の面構え〜〜〜。」



「あら、やだわ。
本当にそうねー。」



「なんかさ
日本だと
障害者=壊れ物っつうかさ
例えば映画なんかで扱われる時でも
ま、日常でもいいんだけど
「苦しみを乗り越えた
素晴らしい人格者」

みたいな扱い方するじゃない??」



「そうね。」



「でもさーーーー。

そんなのってあり得ないってあたしは思うの〜〜。


そりゃ中にはさ〜〜
人格者だっていらっしゃるとは思うわよ〜〜。



でもさ〜〜



みんながみんなって・・・



な〜〜んかさ
受け取る側が
「けなげで、一生懸命で
笑顔を絶やさない」
的キャラに押し込めよう押し込めようってしてる
っつうかさ〜〜。
で、障害者の方達も
そういうのに「応えちゃう」っていうかさ〜〜〜。
だから私、TVなんかでさ
そういうなのを観ると悪いけど
「嘘くさ〜〜〜〜い」とか思っちゃう。



それこそ
人間なんだから
そんな悟ったような奴ばっかじゃないって
私は思うのよ〜〜。



私が入院してた時にさ
障害者の人
・・・正確に言えば
障害者になった人ね
交通事故でさ。



そういう人とか随分知り合ったけど
それぞれすっげー癖があったし



我儘も言うし
「出来上がった人格者」なんて人はいなかったわよ〜〜」



「そうなんだ。」



「そうなのよ。
ね、それって
当たり前と言えば
当たり前だと思わない???
齢をとれば
みんな「枯れて」なんて嘘っぱちなのと
同じ
って気がするわ〜〜〜。
齢をとっても、生臭い奴は生臭いしさーー。



食事とかさ、余程重篤な状態でない限り
自分でお盆持って下げに行かなくちゃいけないのだけれども


「俺は、嫌だーーー」
とかさ、子供っぽい事言って
看護士さん困らせてなんて、ざらだったしさ

「リハビリしんどいからブッチしようぜ」なんて
誘ってくる奴とかも、ざら〜〜。」


「あはは」



「でさ、そういう私の気持ちに
ドンピシャだったのが
マーク・ズパンの佇まいでさ。



彼ってば
友人からでも



「奴は元々荒くれ者で
車椅子だから荒くれたんだってことじゃないよ。」



なんて言われちゃうような奴なの。」



「ふふふふ」



「でさ、彼が所属するアメリカチーム
カナダチームってのは
宿敵同士なのね。」



「うんうん。」



「んで、そのカナダチームを率いている監督ってのがさ
元アメリカチームの英雄だったのよ。」



「まあ!」



「その彼はすっごい名選手でさ
何度もMVPに輝いてるの。
でもさ、彼は
ちょっと齢をとっちゃって
プレイに切れがなくなったっていうので
チームから外されちゃって、



プライド高き彼の名前は
ジョー・ソアーズって言うんだけどね。



Marder3 Marder4


















ジョーは
自分の地位保全を求めて
訴えを起こしたりもするんだけれども
結局願いは叶えられなくて



 

そんで、当て付け・・・・・うーーーーん
いろんな感情を持ちながら
カナダチームのコーチになるの。」



「まあ、ドラマチックだわね。」



「そうでしょう〜〜???



試合に対する熱意も半端じゃないのよ。
もうね。



本当に、
ルールなんて判らなくてもさ
それこそ「男の意地と意地のぶつかり合い」
だから、こっちも固唾を呑んじゃう。
手に汗握りまくりっ!!!」



「うんうん。」



「でさ。
ジョーは試合に勝っても
元のチームメイト
つまりアメリカチームメンバーから

「祖国を裏切った」って風に言われるのね。」


「うーーーーん」



何をもって「プライド」となすか。

「国」って何かとかさ


色々思う事多々の怒涛の出来事が沢山起こるんだけれども



この映画何が凄いってさ」



「何が凄いの???」



彼らをお涙頂戴に撮っていないことよ!!!!!
清く正しく美しくなんて
FUCKなんだもの!!!!



それは、やっぱり
ドキュメンタリーとは言え
監督の志もあるかもしれないけど



何より
出てくる人間たちがさ〜〜〜〜〜!!!!



すっげーーーーーチャーミングなの!!!



手がなかったり
足が動かなかったり
そういう事はさ、後回しになっちゃうっていうかさ。



な〜〜んせ



すっごくチャーミングなのよ!!!」



「ふ〜〜ん」



「だからさ〜〜
この映画の中じゃ
ナンパもありいの



Murder1
「女が障害者に興味を持つのは
「好奇心」と「母性愛」。だから
俺がナンパすりゃ「百発百中さ!」

なんてシーンもあれば
障害者のHOW TO SEXなんて話題も出てくるの。」



「まあ!!」



「でさ、こうやって私が喋っているのを聞くと
「精神的に強い人達なのね〜〜〜」
って言って
おしまいにしがちっていうかさ。



この人達は特別な
精神力を持っていて・・・みたいに
思いがちなんだけど
そうじゃないのよね。」



「ええ。」



「ズバンだって、自分をこんな状態にした
(彼は友人の車に同乗していて
友人が事故を起こして、
その結果四肢マヒ障害となるのね。)
友人をずーーーーっと赦すことが出来ずにいるし

自分がゲーマーとしてここまでになるまでには
周りのみんなに当たって
周りを呪ったって言ってたりするのよ。」



「・・・それはそうでしょうね。」



「リハビリの様子だって出てくるんだけれども
そりゃあ、もう!!!!



「あーた、色々思い出したんでしょう???」



「そうなのよ。
あーた、2週間寝たきりになってごらんなさい。
健康な人間でも
立てなくなるし、
全く歩けなくなるんだから。」



「あーたもそうだったのね??」



「そうそう。



そうなってみると
また一から生き直すって言うかさ。



もう、赤ちゃんと一緒。



ベッドに起き上がる
座る
車椅子
伝い歩き
そして歩行器
その間、リハビリルームの前で
目が回っちゃって
点滴打たれるはめになったり、
そうそう、
夜中に歩行訓練してたらさ〜〜〜
なんだか病院の夜って怖いじゃん???」



「うん」



「で、妙な音が聞こえたんで
急いで戻りたいんだけど
体はいうこと聞かないから、
もう、あーた、その時、
私、怖いの怖くないのって!!!!!」



「・・・そこそこ大変だったのね〜〜〜
多分、その時のあーたの表情見た人の方が
怖さ倍増だと思うけどさーー。」



「ふんっ!!!



でもさ、私は、何とかおかげさまで
普通の生活に復帰できたけどさ〜〜。」



「そうね。彼らは・・・違うんですものね。」



「そうなのよ。
リハビリを頑張れば
元に戻るって何度も思った
って台詞も
度々出てくるんだけど



その度に彼らの首に残る手術痕が
映し出されるの。」



「・・・・・」



「でもね。
それは彼らの身に起こった出来事だから特別って
私は突き放して考えられない。
何れ人間、齢をとるしさ
体の自由は制限されていくってのは
自明の理じゃない???

そんでもって、明日どうなるかなんて
誰にも
それこそ神様にしか判らないわけじゃない????



だからさー



私、本当に、他人事じゃないって思ったしさ。」



「うん」



「そんでさ〜祖国を裏切ったなんて言われちゃう
カナダチームのコーチ、ジョーは
元々ポルトガルからの移民なのね。



で、彼が言うの。



「アメリカに来て良かった。



なぜなら、ポルトガルでは
私たちのような障害者は
「恥」と受けとめられているから。



アメリカへ来たからこそ
自分にもチャンスがあったって言うのよ。」



「アメリカのチャーミングな点ね。」



「そうそう。



アメリカって国は私には
「ちょっと〜〜〜〜!!!」って思うところも
たっくさんあるんだけれど



こういうチャームがあるのよね。

そんでさ
その障害者を「恥」って捉える観点ってのは
日本にだってまだまだあるじゃない???
根深い視点だとドキッとしたしねえ。



そういえばさ
映画の中で
ズパン達と子供の交流とかあるんだけど



向こうじゃそういうの
日本よりも自然に教育に組み込まれている訳じゃない??」



「そうみたいね。」



「私、あれはとってもいいことだと思った。



正直言ってさ
私なんかでも
やっぱり障害者の方見ると
目を逸らしちゃうようなところがあるのよ。
それは何故かっていうと
やっぱり自分がそういう人達に対して
「自然な態度をとれない」って意識が働いてしまってさ
いつもの自分でいられずに疲れちゃうのね。



だからどうしても
見て見ない振りしちゃうっていうかさ〜〜。



でもさ、それは
やっぱり「慣れ」って問題もあってさ。


こっち側が
「あ!」って構えなくても
いい位に私たちの世界がシンクロしていれば
その目を逸らす気持ちってのは
大分軽減されるんじゃないかしら。」



「そうね〜〜。」



「でね、その子供達の交流の時には

「どうしてそんな風になっちゃったの??」
っていう質問から


「ピザ食べる時は
どうやって食べるの??」


とかさ。



うふふふふ。」



「ある意味残酷と言えば残酷な質問かもしれないけど
そうやっていろいろ学んでいくのね???」



「そうなの。
やっぱりそういう風にさ
「お互いに知る」って大切じゃない???

ピザの食べ方だってさ
「ああ、そうやって食べるんだ」
って、知るって、大切!!!
何も「障害者だから助けましょう」とかさ
そういう上から目線のお題目だけじゃなくて
何処に視点を置くかってことにも繋がって行く訳だしさ。



今、日本で
苛めだのへったくれだのって
あーたらこーたら言ってる子供たちにも
こういうチャンス・・・あるべきよね。



そうそう。
日本だって、あるのよ〜〜。
この競技!!

ねーー。
身体的障害者ってさ
精神的に私たちとなんにも変らないのよ。
実際の所さ〜〜。
勿論、過酷な状況であることは
否定しないけどー。




 

でも
そういうアメリカっていう国の中でも
「壊れ物を扱うように」
接したい
って人は沢山いるみたい。



で、本当にさーーー
しつこいけど



面白いのよっ!!!この映画!!!」



「あーた、随分押すわねえ〜〜」



「うん。



ほら、映画って「あとぢから」って言うかさ
後からずーーーーーーーんって
来るのがあるのって
結構珍しいからさ〜〜〜。



最近じゃ
トランスアメリカ
リトルミスサンシャイン


・・・



そしてこのマーダーボールと



「エンターテイメント」でいて
あとぢからのある作品
に出会って
私、本当にしあわせ♪」



2005年度アカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞ノミネート
サンダンス映画祭ドキュメンタリー部門観客賞
同じく編集部門特別審査員賞受賞
ボストン映画批評家協会賞最優秀ドキュメンタリー賞受賞
・・・なんかすっごい賞沢山とっているのね。」



「うん。
賞をとっていても
プーーーーーな物はプーーーーだけど
これは本当にお奨め!!!



乾いた涙こそ
自分を客観視できる者こそ
明日へって作品よっ!!!」



「う〜〜〜ん
あーたの言いたいことは十二分に
判りすぎるほど判ったけれど
どうもあーたが言うと
プーーがぶーーに聞こえちゃうわねえ〜〜〜。
それも障害の一種かしら〜〜。」




 

「・・・・・・・・ぶーーーーっ!!!!」



posted by kazoo at 14:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画(ま) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/398378179
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック