2015年01月18日

ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅

ネブラスカ.jpg

「2015年ですッ!!」

「ですッ!!」

「2015年
一番最初の映画に耽溺〜!!」


「そして2014年映画の中で
わたくし達的にNO.1作品だってことで・・・」


「そうそう」

「これさあ
邦題でちょっと損しているんじゃないかって
あたし、思うんだけど〜」


「またそういうことを言う〜〜」


「だってさ〜なんか
「ふたつの心をつなぐ旅」って
ちょっとベタベタ
ツーマッチウェッティなイメージじゃない??」

「う〜ん、まあねえ」

「いっそ原題通り
ネブラスカだけで良かったのに」

「内容的に
確かにウェッテイな部分だってあるんだけれど
決してベタベタしている訳じゃない。

すごく「乾いている」よね。」

「そうなのよ。
そこがいいじゃない??」

「アメリカの風景が
また、いいのよ」

「モノクロだから
ずーっと画面の中に
乾いた風が吹いている感じで」

「うんうん。」

「そういう訳で
あたし達大推薦
大絶賛のこの作品から
2015年はSTARTよッ!!!」


「そうなの!

邦題もだけれどさ
なによりわたしは最初
「今時モノクロ〜〜??」
って思っちゃったのね。」

「うんうん」

「なんかさ
今時モノクロで雰囲気重視の
頭でっかちムービーだったら
嫌だなあ・・・なんて思ったんだけれど」

「と〜〜んでもない!!」

「と〜〜〜んでもない!!!」

「頭でっかちムービーどころか!だわよ」

「観た人によってはさ
小津映画の影響だとか
あれこれ語る方もいらっしゃると思うけれど」

「なにより
アレクサンダーペイン監督
「人間が好きなのね」っていう、さ。」

「うん。
しみじみと、ね。」

「観ているうちに
わかるよね〜〜〜。
モノクロでなくちゃいけなかった理由。」

「うんうん。

このストーリー
色で邪魔されたくなかったし
モノクロだからこそ
伝わってくる!!」

「そうよねえ」

“モンタナ州のウディ・グラント様 我々は貴殿に100万ドルをお支払い致します"
誰が見ても古典的でインチキな手紙を
すっかり信じてしまったウディは、
ネブラスカまで歩いてでも賞金を取りに行くと言ってきかない。

大酒飲みで頑固なウディとは距離を置く息子のデイビッドだったが、
そんな父親を見兼ね、
骨折り損だと分かりながらも彼を車に乗せて、4州にわたる旅へ出る。
途中に立ち寄ったウディの故郷で、
デイビッドは想像もしなかった両親の過去と出会うのだが―。
・・・っていうのが
主なるストーリーなんだけど」

「あたしが感心したのはさ
家族ってのは
とっても近いけど
でも実のところとっても遠かったりもするじゃない?」

「ん?どういうこと??」

「例えばさ
あーた自分の両親のこと
ほんとに知ってる??
わかってる??」

「え〜〜〜
うちの両親は良い子よ。」

「・・・いや良い子とかそういうことじゃなくて」

「なによ
うちの両親、悪い子とでも??」

「そうじゃなくてさあ
あーた・・・厄介な子?」

「誰が厄介な子よ!失礼な!!」

「あーた
例えば父親がどんな女性と付き合っていたとかさ
知ってる??」

「いや〜〜〜
それ、どうなのよ。
別にそんなこと
知りたいとは思わないけど〜。」

「でしょ?
なんかさ
結局人って自分が知りたいことしか知ろうとしないじゃん」

「まあ、ね。」

「で、その限られた情報量の中で
「理解している」「知っている」って思っているものなのよねえ」

「そう言われればそうだけど・・・」

「この父親ウディ・グラントは
大酒飲みで頑固ものなんだけれど
そこには「理由」があったのよね」

「ああ、そうね。」

「息子デイビットは
それを知って
本当に驚くじゃない?」

「うん」

「あれ観てさあ
あたし
なんか泣けてきちゃって」

「なんでよ〜〜」

「いや、あたしの亡くなった父親がさ
あたしと一緒に
昔住んでた所に旅行に行きたいって言っていたのよ。」

「へえ〜」

「だけどさ
あたしにとっては
父親って微妙に煙たい存在だったしさあ
別にあたしと一緒じゃなくてもいいじゃないのって思って。」

「うん」

「夫婦で行けばいいじゃんとか
弟と一緒に行けばいいとか言って
うやむやにしちゃったのね。

だけどさあ
もう
ほんとに後悔先に立たずだけれども
行けば良かった
行っとけば
違う顔が見られたかもしれないのにってさあ・・・」

「・・・・」

「このデイビットを
「孝行息子」って一括りにするのは
簡単だと思う。

でも
本当はさ
デイビットが父親に「興味」を持つことによって
その「興味」が広がることによって
物語はほんとの意味で
始まっていっていくのだ
とあたしは思ってさ〜」

「・・・・」

「だってわかりやすく放っておくより
適当に関わる方が却って楽だってことだってあるもの。

昼だけじゃなくて「夜」も一緒にいるっていうのって
やっぱり踏み込む気持ち
ほんとの意味で
「興味」が出てきてからのことじゃん??」


「そうね」

「デイビットがパンチするシーンがあるじゃん?」

「ああ、あのシーンね」

「あれもさ
旅の最初だったら
すーっと流していたと思うのよ。」

「あ、そうかもね」

「だけど、あのパンチでさあ
ああ、デイビット
ほんとの意味で
父親に気持ちを添わせたんだなあって
切なくて
嬉しくて」

「うんうん。」



「主役の父親
ウディ・グラントをやるのは
ブルース・ダーン。。」

「あーた的にあれこれシンクロした物語だったのね」

「うん。

まあわたしの事はともかくとしてもさ
ほんとに
「興味」のあり方ってことについて
とても考えさせられたっていうかさ・・・そういう作品だったの。」

「うん」

「ブルース・ダーンが寝ているその寝顔が
生きているのか
ひょっとして死んでいるんじゃないかってな
なんというか
境界線の顔

そこもまたリアルでさあ
グッとくるのよね。」

「ああ、そうね〜」

「興味を持って
向き合っても
残された時間はとても少ないという現実を
寝顔一つで伝えられてしまうのよ。」

「それと親戚の家に集まって
他人とは違うから
結構突っ込んだやり取りがあったりするのに
ギリギリのところで取り繕ってみたりとか」

「ああいうのって
国が違っても一緒なのね〜〜」

「ね〜〜〜〜」


「口うるさくて
お金が入ったら
旦那を老人ホームに入れるわって言っている
あのウディの奥さんの「啖呵」シーン!」

「なんだろうね
あの
深い深いところで
繋がっている感じ」

「奥さん役のジェーンスキップ上手!」

「アハハ
強烈だけどね。
上手!!!」

「割れ鍋に」

「綴じ蓋」

「ああいうのはさ
若い夫婦には
醸し出せないよね」

「そりゃそうだわよ。」

「とにかく
結局100万ドルは手に入れられなかった
ウッデイの物語の
あの着地の見事さ!!

「とても素敵で
あざとくなくて、ねえ」

「男同士のロードムービーに
ハズレなしッ!」

「なしッ!!!」

「胸が熱くなる展開と
見事な着地」

「ぎゅっとくる
大切な一本よね。

ぜひ!」

「ぜひッ!!」









posted by kazoo at 14:19| Comment(0) | TrackBack(7) | 映画(な) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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