2015年03月12日

野いちご

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イングマール・ベルイマンです。」

「え?なに?
いんぐりまんぐり??」

「・・・もうさ
あーたのそういう教養のかけらもないボケに
いちいち突っ込むのも
しんどいのよ
私もさーー」

「教養がなくて
悪うござんしたわね!」

イングマール・べルイマンって言えば
あーた
映画界の巨匠よ!?
タルコフスキーがオールタイムベストの一本にあげたっていう
「野いちご」を今日は取り上げんだけどさ

アンドレイ・タルコフスキーだけじゃなくて
ジャームッシュとかも
「影響受けた」って言っているし
ウディ・アレン
フランソワ・オゾンも!!」

「う〜〜ん
だけどさあ
そういう「スゴイよ凄いよ」っていう作品って
な〜〜んか頭でっかちな内容のが多くて
観てるこっちにすりゃあ
観念的で面白くないわ〜ってイメージが強いんだけどー」

「あー
まあ
あーたの言っていることも
わからんでも
ないわよ。

でもさ、この「野いちご」
他のベルイマン作品に比べても
かな〜〜り見やすいと思うし

とにかくあーた!!!!」

「なによ」

「トラウマレベル!!!」

「な、なにが???」

「そもそも
物語は78歳の年老いた医者
イーサクを主人公に進むんだけどさ

このイーサクというのが

「その場にいない人間の悪口言って
それを人間付き合いなんて言ってることが
煩わしいので
自分はそういう関係性を絶ってきたのだ」

なんて言っている人で
その結果
「孤独」なんだって自己分析してみせる人物。」

「あら」

シニカルで頑固で
エゴイストと罵られるシーンもあるんだけど」

「まんま、あーたじゃないの!!」

「・・・・否定はしないわよ。
ふんッ!!
むしろ光栄だわよ」

「あら、開き直った」

「もう随分昔に作られた作品
1957年の作品なんだけど」

58年前!?」

「そう考えるとさ
な〜〜んか
「人間って・・・」って思わない??

本質的に
社会状況はもちろん
あれこれ変化しているしさあ

それに伴って
考えることの変化・・・これはあるって
わかっているけれど

こう・・・
なんつうか

生とかさ
死とか

あるいは老いとか
若さとか

宗教とか

「変わらぬ何かがあるって言いたいのね??」

「そうそう
そこをさ
見事に切り取って
描いている訳よ」

「ふう〜〜〜ん」

「まあ
ピンときていない感じねえ」

「だってこの作品
モノクロだしさあ

余程でなけりゃ
「見よう」って気にならないわよ
現代っ子のあたしとしちゃ!!!」

「現代っ子って・・・
その単語のセレクトセンスが
既に「現代」ではないような気がするけど
まあいいわ。

あのさ
冒頭で
イーサクが観た夢の再現シーンがあるんだけど」

「ふ〜ん」

「人っ子ひとりいない
街の通りをイーサクが歩いてるの」

「うん」

「で
なんか
不穏な感じで
彼は時計を見るんだけど」

「うん」

「その時計には
針がないのよ」

「え?」

「で、街にある
大きな時計を見上げるんだけど」

「うん」

「その時計にも
針がない」

「・・・なによ、それ〜〜〜」

「そうこうするうちに
馬車がやってくるのね」

「うん」

「荷台には
棺桶が積んであるの」

「・・・・」

「で、さ
街灯に片方の車輪が引っかかって
車輪が取れて」

「・・・・・」

「荷台にあった棺桶が
道に投げ出される」

「・・・・・」

「そうしたら
蓋がちょっとずれてさ
そこから手が見えるの」

「!!!!!」

「イーサクが近づくとさ
その手が」

「その手が!?」

「イーサクの腕をさ、
掴むのよ!
こうやって!!!」

「きゃーーーーー!!!!!」

「そうして
掴んだその手の持ち主の顔は」

「な、なによ!!」

「イーサクだったのよ〜〜〜!!!」

「や、やめて〜〜〜〜!!!!!!」

「もうさ
トラウマレベルの見せ方
その巧さ!」

「ひ〜〜ん・・・・」

「家族の関係を見せるにもさ
老女の役をやった女優の
セレクトがさ〜〜〜〜」

「なに??」

「まあ、見てみなさい。
なんとも言えない
ほんっとなんとも言えない
存在感なのよ〜〜〜。

そしてまた
それに比べて

若い娘たちの
瑞々しい佇まいったら!!!」

「実際
ベルイマンのミューズだったんでしょ?

ビビ・アンデショーンとイングリット・チューリン

「そうそう
良く知ってるじゃないの」

「とにかくさ
私としたら
これが58年も前に作られたってことも
鑑みて

やっぱ
ベルイマン
只者じゃないな、と。」

「うん」

「このイメージの奔流っぷりは
やっぱり一見の価値アリ!だわよ。」

「ほ〜〜う」

「モノクロ映画の
雄弁さを
ご堪能あれ!!」

「トラウマレベルなのね?」

「トラウマレベルよ!!」


 

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2015年01月25日

なんちゃって家族

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「いやあ
毎回言っているけど
この残念な邦題に負けて手に取らないのは
もったいないわよね。」

ジェニファー・アニストン
男運は悪いかもだけど」

「そんなこと言わないの!」

「この間2人で観た「モンスター上司」に続き
彼女
なかなかのもんだったわよね。」

「うんうん。
彼女、ストリッパーの役なんだけどさ」

「そうそう。」

「すっごく鍛えていて
無駄のない身体つきなんだけど
若干寸胴気味でさ
貧乳。」

「あーたに言われたくないと思うわ
天下のブラピの元妻よ〜〜???」

「元妻だろうがなんだろうが
あーた
鍛えているけど
色っぽくない身体なんだもん
仕方ないじゃないの」

「・・・・」

「それでもさ
可愛い。」

「あら」

「なんか大声で
ブラック〇○〇とかでっかい声で言っていジェニファーって
ほんと可愛いのよね〜〜〜」

「確かに」

「これお話は
「んな訳ねえだろっ!」ってことの連続」

「確かに」

「まずマリファナの売人をやっているデヴィッド(ジェイソン・サダキス)は、
近所でパンク野郎3人組に襲われ、
マリファナと金を奪われてしまう。」

「ジェイソンはいわゆる小悪党。
ドラッグ売人ではあるんだけど
でっかい取引なんてしない、できない
ただただ
モラトリアムで気がついたらマリファナ売ってた的な男。」

「で、麻薬の元締め(エド・ヘルムズ)にそのことがバレると、
代償として、次のブツをメキシコから運ぶという仕事を
引き受けざるを得なくなる。」

「この元締めがまあ
ゲスいゲスい。」

「自分で言ってるけどね
ほんっとゲスいの。」

「ジェイソンに無理難題言っているくせに
お金の使い道がないとか言ってさ
オルカを水槽に飼っているくらいゲスい。」

「アハハ」

「メキシコから捕まらずに麻薬を運ぶためには?! と思いついた計画は、
家族旅行を装ってキャンピング・カーで密輸すること!

独身のデヴィッドは、クビになったストリッパーのローズ(ジェニファー・アニストン)、
SEXのことで頭モンモンの童貞ボーイ、ケニー(ウィル・ポーター)、
万引き常習犯のホームレス少女ケイシー(エマ・ロバーツ)の4人で家族を装って、一路、メキシコを目指す。

彼らは、キャンピング・カーいっぱいに麻薬を積んで、
無事、国境を超えることができるのか??

・・・ってのがそのあらすじなんだけど」

「とにかくそれぞれの
キャラがはっきりしているし
かなりリアルとシンクロ・・・」

「え〜〜〜〜!?」

「だってさ〜
エマ・ロバーツなんて
結構厄介な性格しているって聞いてるわよ〜」

「あー2013年には確か
恋人にDVで逮捕されてたよね?」

「DVうけた方じゃなくて?」

「やった方!」

「激しいわね〜〜〜」

「でも、その恋人エヴァンピーターズとは
婚約したんでしょ?」

「そうらしいわ。
あの逮捕は「誤解」だったって。」

「誤解!」


「おばさんであるジュリアロバーツ
若すぎるって反対しているらしいけど」

「ジュリア・・・ねえ」

「そう、ジュリア・・・」

「同じ年代の頃
24男を手玉にとっていたくせに
お前が言うなって気が・・・」

「こらこらこらこら」

「ま、とにかく
そんなエマがホームレス少役!」

「結構奔放で激しい性格なんだけど
お嬢様ルックになったら
それなりに見えて、ね」

「うんうん。
そんでなんか根底のところでは
人懐っこいっていうか
人を求めてるっていうか
そういうキャラ」

「あの変身ぶりは「女って服装で変わるよね〜」だったけど。」

「それはジェニファーもそうよね。
ストリッパーから
いかにも、な「奥さん」に変身しちゃってさ」

「でも、あたしが一番驚いたのは
主人公やった
ジェイソンサダキス!!!」

「別人!!!」

「別人!!!」

「男ってさ〜〜〜
ヘアースタイルで変わる〜〜〜〜〜」

「よくさ一般人を変身させるTV番組とかあるじゃん??」

「あるある。」

「あれさあ
そこらのおとっつぁんに着こなせもしない
書割みたいな服着せて
「変身しました!」とかやってるけどさ〜」

「随分な言い様ね〜」

「ヘアースタイルを変えるだけで
ほんっとうううううううううに、か・わ・る!!!!」

「嘘だと思ったら
この映画観るといいわよ〜〜」

「で、そのヘアースタイルの
オーダーシーンが結構
わたくし、お気に入り♪」

「あ、あそこね」

「うふふふふふふ」

「うふふふふふふ」

「まあ
すったもんだあれこれありながらも

「他人」だったはずのメンバーが
「家族」になっていくという、ね。」

「つくづくこういうの観ると
アメリカって移民の国ね〜って思っちゃう。」

「そうね〜〜
血のどうのこうのっていうのだって
もちろんあるんだけれども

それはそれとしてさ

そもそも「家族」の芯になるのが
「夫婦」だとしたら
その
「夫婦は他人だものねえ」

「そうそう。

だからこそ
「作り上げていく」ってことよね」

「まあ、そんなシリアスな作品じゃないけど、さ」

むしろ
馬鹿映画だけどさ

「アハハハ」

「アハハハハ」

「あたし爆笑はしなかったけど
クスクス笑いだったわ〜〜〜」

「あ、あたしはニヤニヤ笑いだった〜〜〜」

「何よりも
童貞ボーイケニーを演じた
ウィルポーター
撮影当時19歳だったらしいわよ!!!」

「・・・・体張ったわね〜〜〜」

「全力投球だわよ〜〜〜〜」

「19歳っつうたら
思春期・・・・」

「青い春」

「なのに・・・」

「なのに・・・」

「その勇姿をッ!!!」

「観るのよッ!!!!」

「観なくちゃ!!!!」

「馬鹿映画&TLC
万歳〜〜!!!!!」

「こらこらこらこら」







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2015年01月18日

ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅

ネブラスカ.jpg

「2015年ですッ!!」

「ですッ!!」

「2015年
一番最初の映画に耽溺〜!!」


「そして2014年映画の中で
わたくし達的にNO.1作品だってことで・・・」


「そうそう」

「これさあ
邦題でちょっと損しているんじゃないかって
あたし、思うんだけど〜」


「またそういうことを言う〜〜」


「だってさ〜なんか
「ふたつの心をつなぐ旅」って
ちょっとベタベタ
ツーマッチウェッティなイメージじゃない??」

「う〜ん、まあねえ」

「いっそ原題通り
ネブラスカだけで良かったのに」

「内容的に
確かにウェッテイな部分だってあるんだけれど
決してベタベタしている訳じゃない。

すごく「乾いている」よね。」

「そうなのよ。
そこがいいじゃない??」

「アメリカの風景が
また、いいのよ」

「モノクロだから
ずーっと画面の中に
乾いた風が吹いている感じで」

「うんうん。」

「そういう訳で
あたし達大推薦
大絶賛のこの作品から
2015年はSTARTよッ!!!」


「そうなの!

邦題もだけれどさ
なによりわたしは最初
「今時モノクロ〜〜??」
って思っちゃったのね。」

「うんうん」

「なんかさ
今時モノクロで雰囲気重視の
頭でっかちムービーだったら
嫌だなあ・・・なんて思ったんだけれど」

「と〜〜んでもない!!」

「と〜〜〜んでもない!!!」

「頭でっかちムービーどころか!だわよ」

「観た人によってはさ
小津映画の影響だとか
あれこれ語る方もいらっしゃると思うけれど」

「なにより
アレクサンダーペイン監督
「人間が好きなのね」っていう、さ。」

「うん。
しみじみと、ね。」

「観ているうちに
わかるよね〜〜〜。
モノクロでなくちゃいけなかった理由。」

「うんうん。

このストーリー
色で邪魔されたくなかったし
モノクロだからこそ
伝わってくる!!」

「そうよねえ」

“モンタナ州のウディ・グラント様 我々は貴殿に100万ドルをお支払い致します"
誰が見ても古典的でインチキな手紙を
すっかり信じてしまったウディは、
ネブラスカまで歩いてでも賞金を取りに行くと言ってきかない。

大酒飲みで頑固なウディとは距離を置く息子のデイビッドだったが、
そんな父親を見兼ね、
骨折り損だと分かりながらも彼を車に乗せて、4州にわたる旅へ出る。
途中に立ち寄ったウディの故郷で、
デイビッドは想像もしなかった両親の過去と出会うのだが―。
・・・っていうのが
主なるストーリーなんだけど」

「あたしが感心したのはさ
家族ってのは
とっても近いけど
でも実のところとっても遠かったりもするじゃない?」

「ん?どういうこと??」

「例えばさ
あーた自分の両親のこと
ほんとに知ってる??
わかってる??」

「え〜〜〜
うちの両親は良い子よ。」

「・・・いや良い子とかそういうことじゃなくて」

「なによ
うちの両親、悪い子とでも??」

「そうじゃなくてさあ
あーた・・・厄介な子?」

「誰が厄介な子よ!失礼な!!」

「あーた
例えば父親がどんな女性と付き合っていたとかさ
知ってる??」

「いや〜〜〜
それ、どうなのよ。
別にそんなこと
知りたいとは思わないけど〜。」

「でしょ?
なんかさ
結局人って自分が知りたいことしか知ろうとしないじゃん」

「まあ、ね。」

「で、その限られた情報量の中で
「理解している」「知っている」って思っているものなのよねえ」

「そう言われればそうだけど・・・」

「この父親ウディ・グラントは
大酒飲みで頑固ものなんだけれど
そこには「理由」があったのよね」

「ああ、そうね。」

「息子デイビットは
それを知って
本当に驚くじゃない?」

「うん」

「あれ観てさあ
あたし
なんか泣けてきちゃって」

「なんでよ〜〜」

「いや、あたしの亡くなった父親がさ
あたしと一緒に
昔住んでた所に旅行に行きたいって言っていたのよ。」

「へえ〜」

「だけどさ
あたしにとっては
父親って微妙に煙たい存在だったしさあ
別にあたしと一緒じゃなくてもいいじゃないのって思って。」

「うん」

「夫婦で行けばいいじゃんとか
弟と一緒に行けばいいとか言って
うやむやにしちゃったのね。

だけどさあ
もう
ほんとに後悔先に立たずだけれども
行けば良かった
行っとけば
違う顔が見られたかもしれないのにってさあ・・・」

「・・・・」

「このデイビットを
「孝行息子」って一括りにするのは
簡単だと思う。

でも
本当はさ
デイビットが父親に「興味」を持つことによって
その「興味」が広がることによって
物語はほんとの意味で
始まっていっていくのだ
とあたしは思ってさ〜」

「・・・・」

「だってわかりやすく放っておくより
適当に関わる方が却って楽だってことだってあるもの。

昼だけじゃなくて「夜」も一緒にいるっていうのって
やっぱり踏み込む気持ち
ほんとの意味で
「興味」が出てきてからのことじゃん??」


「そうね」

「デイビットがパンチするシーンがあるじゃん?」

「ああ、あのシーンね」

「あれもさ
旅の最初だったら
すーっと流していたと思うのよ。」

「あ、そうかもね」

「だけど、あのパンチでさあ
ああ、デイビット
ほんとの意味で
父親に気持ちを添わせたんだなあって
切なくて
嬉しくて」

「うんうん。」



「主役の父親
ウディ・グラントをやるのは
ブルース・ダーン。。」

「あーた的にあれこれシンクロした物語だったのね」

「うん。

まあわたしの事はともかくとしてもさ
ほんとに
「興味」のあり方ってことについて
とても考えさせられたっていうかさ・・・そういう作品だったの。」

「うん」

「ブルース・ダーンが寝ているその寝顔が
生きているのか
ひょっとして死んでいるんじゃないかってな
なんというか
境界線の顔

そこもまたリアルでさあ
グッとくるのよね。」

「ああ、そうね〜」

「興味を持って
向き合っても
残された時間はとても少ないという現実を
寝顔一つで伝えられてしまうのよ。」

「それと親戚の家に集まって
他人とは違うから
結構突っ込んだやり取りがあったりするのに
ギリギリのところで取り繕ってみたりとか」

「ああいうのって
国が違っても一緒なのね〜〜」

「ね〜〜〜〜」


「口うるさくて
お金が入ったら
旦那を老人ホームに入れるわって言っている
あのウディの奥さんの「啖呵」シーン!」

「なんだろうね
あの
深い深いところで
繋がっている感じ」

「奥さん役のジェーンスキップ上手!」

「アハハ
強烈だけどね。
上手!!!」

「割れ鍋に」

「綴じ蓋」

「ああいうのはさ
若い夫婦には
醸し出せないよね」

「そりゃそうだわよ。」

「とにかく
結局100万ドルは手に入れられなかった
ウッデイの物語の
あの着地の見事さ!!

「とても素敵で
あざとくなくて、ねえ」

「男同士のロードムービーに
ハズレなしッ!」

「なしッ!!!」

「胸が熱くなる展開と
見事な着地」

「ぎゅっとくる
大切な一本よね。

ぜひ!」

「ぜひッ!!」









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2014年12月19日

ノエル

「NOEL」


そう
クリスマス映画です。


な〜んかさ
ほっこりしたかったのよ〜


いろんな人が出ていて
いろんなエピソードが絡まって
そして
幸せに着地
・・・ってのは



ラブアクチュアリー

あたりからの
人気のパターンかしらんね

わたくしも物語の
「幸せな着地」を期待して
この作品をセレクト。


たたでさえ
あちゃらの
クリスマスと
フルムーンには
「ミラクル」が起こって・・・ってのが多い。


だからこそ
出演者の顔ぶれが大事なポイント。


NOELには

目力のスーザンサランドン


細身で巨乳のペネロペ・クルス


ほんとは嫌な奴って噂も聞くけど
巧いのよね〜アラン・アーキン

スピードだけじゃないぞ
キュートなポールウォーカー

この人みると
西田敏行を連想するのよ
ロビン・ウイリアムス


ふむ



結構なもんじゃない?


渋い脇役

チャズ・パルミンテリが監督なのね

役者が
監督の作品ってのは

思わぬ拾い物ってのが
あるから


チャズ・パルミンテリ

いい役者だしさ

な〜んて
ぶつぶつ言いながら



実のところ正直に言ってしまえば
わたくし
ポール・ウォーカー」目当て。


ええ。


だって彼
キュートじゃん


この作品の中では
警官役


ペネロペクルスと
1週間後には結婚するという


で、
ペネロペ演ずる婚約者が
あまりにあまりに
魅力的なもんだから


心配で心配で
心配で心配で


すぐにジェラっちゃうポール。


その好き好きスーさんっぷりに
ペネロペちゃんは


「愛されているのは
いいけれど
こんなんじゃあまりにも・・・
結婚しても大丈夫かしら?」


と不安になっているという設定。



まあ
綺麗な男と女が
いちゃいちゃするシーンは
目のご馳走



ペネロペちゃんの
ダンスシーン

ふくよかな
胸の谷間



そりゃあ彼が
好き好きスーさんになってしまうのも
仕方ない


仕方ないわねって
納得できるチャーム。


ポールが
ペネロペに
「もう一度チャンスを!」

と掻き口説くシーンは


「いい男が
濡れた子犬の目」

もうっ!!!


もうもうもうっ!!!!!



鉄板ざんすよ
奥さん!!



もってけドロボー!!!



アハハハ


でも



それよりなにより



この作品は
スーザンサランドン演じる
ROSEが、ねえ。


ROSEは
母親の家に住んでいて


仕事も充実していて。


バツイチ
子供なし。


で、
現在
恋人なし


イブはプレゼントを抱えて
病院へ。

ん?


病院???


そう



彼女はもう何年も
認知症の母親を
看ている。



「もうそろそろ
自分の人生を
取り戻しなさい」


「デートして
ベッドインしなさい」



周りは言うけれど
彼女には
そのチャンスも訪れるのだけれど
言い寄られたりもするのだけれど


ぎりぎりのところで
踏ん切りがつかない


ダメなの

その気になれない。


文化は違うけれども
わたくしには
彼女の
一生懸命さ


そして
孤独


憂鬱が


鬱屈が



本当に



しみる。



そりゃあ
その一歩を踏ん切れば・・・かもしれないけれど


彼女の抱える
「現実」が
それで帳消しになって
癒されるってもんじゃない


話しかけても
写真を壁中に飾っても


ツリーを持って行っても

何の反応もない
母親



ドクターが言う

「記憶もなくし
すべてを忘れても


感情はある。



だから

今更かもしれないけれど


僕は家族には
肩を抱いて
手をとって話してって勧めているんだ」



「そうね」




判っている。



判っているのよ。



けれど
どんなに彼女が肩を抱いても
話しかけても
手を握っても
変わらない



それどころか

食事もとろうとしない母親


このままでは
挿管も考えなくてはと
ドクター。

「・・・大丈夫
今からこのツリーを飾って
ケーキを2人で食べて」



ああ



そこに
新しい恋が訪れたら
彼女は救われるの???


出会いがあれば???



彼女に訪れる
奇跡。



救い。



わたくし
声が出ました。



泣きました。



小さな・・・だけど


決定的なできごと



「だからこそ」の彼女の一歩。




介護真っ最中の方
観て欲しい。





そんな余裕はないかもしれないけれど。



そんな作品。



NOEL



貴方に訪れるはずの
クリスマスの奇跡を
わたくしも
信じたい。







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2014年09月11日

ノーカントリー

Photo 「おかずですッ」



「ずーこですッ!!」



「2人合わせて」



「映画に耽溺〜〜〜!!!」



「さあ、今日はノーカントリーのご紹介よ」



「この映画さー
オスカー4部門もとった割には
巷の評判は今ひとつなのよね。」



「そうそう。



結構、ねえ〜〜」



「曰く
尻切れトンボ



曰く
何を言いたいのか



曰く
何が面白いのか判らない」



「う〜〜〜ん」






「でーーーもーーーーーー



わたくしには
面白かったッ!!!!!
いやあ、久しぶりに堪能したぞッ!!!の1本だったわよ〜〜〜」



「まあ」



「何が面白かったって
あーた
主演の一人



ハビエル・バルデム
あの変な顔ーーーーーーー!!!!



Photo



「へ、変な顔って、あーた」



「あの顔に出たのね
助演男優賞」



「そんなことありませんッ!!」



「じゃあ、あの変な頭に出たのよ
助演男優賞」



「変な顔でも、変な頭でも
それで助演男優賞は出ていませんッ!!」



「あらーそうかしら??
結構なポイントだと思うけどー」



「・・・・」



ハビエル・バルデムってさあ
顔に圧力があるのよ。」



「顔圧」!!!



「あら、結局あーただって言いたい放題じゃないの〜〜」



「で、それに妙なマッシュルームヘアー



「マッシュルームヘアーって
なーんかとっぽくなる・・・はずなのにねー」



「そうそう。
ビートルズをはじめとして
ふかわあたりを見てもさー」



Photo_3



「なんでここでふかわなの」



「ハビエルの場合
とっぽくを通り越して



妙なのよ〜〜〜〜
気持ち悪いのよ〜〜〜〜



怖いのよ〜〜〜〜






「マッシュルームが凶悪さを倍増させているなんてケース
初めて目撃したわよね。」



「で、
怖すぎて
笑えるのよ〜〜〜。」



「恐怖と笑いって本当に近いって
実感しちゃったわーあたしー」



「そそそそそ。



なーんかもう
目が離せないのよ
顔圧のあるあの顔からさー



この人
確か今



ペネロペクルスと付き合っていて
結婚するんじゃねえかとか言われているんだよねー。」



「そうそう。
ペネロペちゃんも
トム・クルーズ
マシュー・マコノヒーときて
この方。



やっぱ同郷は落ち着くわ〜〜〜なのかしら」
「昔ハモンハモンで激しい共演してたりするんだけどさー
朝ベッドで目覚めたら
横にあの顔・・・・・・・きゃーーーー!!!!」



「きゃーって何よ、キャーって」



「だってーーーーー
あの顔圧のある顔が
朝日の中でこんにちわなのよッ???



ペネロペ、大丈夫なのか????と
あたしは問いたいッ!」



「大丈夫ですッ!!!」



「それは最早
お笑いに結び付いているのかとも
問いたいッ!!!」



「別にペネロペちゃんはお笑いのために
付き合っているんじゃありません」



「あーら、あーたそれ
絶対って断言できる〜〜???」



「・・・・・」






「お話はまあギャングたちから大金を奪った男と、



彼を追う殺し屋、



事件の謎に迫る保安官の姿を描いたものなんだけど。」



「そうね」






「この殺し屋の役がハビエル・バルデム
保安官役
ずっと前に作ったコーヒーも飲まなきゃ
ジョージアも飲んでいなかった



トミー・リー・ジョーンズ



Photo_2



「もうッ!!!
あーた一体何を観ているのよ」





「そういうとこよ。



しかし、この映画、ほんと
観終わってからじわじわくるっていうか、さー」



「そうねー」



「この頃
嫌な事件が
ニュースでも新聞でも
たっくさんあるじゃん???



親殺し
子殺し



虐待
自殺
バラバラ殺人



なんか不況になると
猟奇的事件も多くなるっちゅうけど
もうねー



そうはいっても、ここまで??って位
毎日毎日毎日、さー。」



「酷いわよねえ・・・」



「そんでもって
ほら、昔はさー例え
凶悪な事件であっても
「う〜〜〜む」って考えさせられるって部分
多少なりとも
あったような気がするんだけどー



「ああ、なんか今は
もう、何がなんだかって事件が多すぎて、ねえ」






動機自体が???な事件が多いしさー。

タガが外れた日本人・・・・・ってか



この映画で嘆かれるのも
まさにそこ、だったりするのよ。」



「うんうん。」



「つまり
「日本人」だけじゃなくてさ



保安官であるトミー・リー・ジョーンズが嘆くのね



「尊敬語を人々が使わぬようになってから
訳の判らぬ犯罪が増えた」



って。



そして



「自分はそういう社会に対して
あまりに無力である」
って。」



「そうね。



それを聞いた彼の知人が



「(そういう社会の)流れは止められない」



ううーーーーーーーー



怖い。」



「実際そうじゃん??



そこには「事情があった」とかでさ
裁判になっても
ぶっちゃけ一人殺したくらいじゃ、だし。



なんだかなああああ〜〜〜〜〜だし」



「なんかさ、トミー・リー・ジョーンズが嘆いている
恐れているのは
あまりにも



「経験値」がないがしろにされている世界観っていうか、さ」



「勿論
世の中どんどん状況は変わっているってのはあるけど
人間の根っこの部分っていうか
そういうのは変わらない・・・って思いたいよね」



「思いたいし、そうでなければ
人間が経験を重ねていく意味がないともあたしは思うわ。」



「経験=知恵」



「そうね」



「だけど
今はさ
その「知恵」を聞く人間がどんどん減っていっている



・・・だから知恵が積み重ならない世の中になってしまっているのね。」



「うん」



ハビエル・バルデム扮する殺し屋は
本当に
訳が判らないのよ。



これはね
初手から
「経験=知恵」の法則が
全然通じない相手」



「怖いよねえ」



「ほんっと怖いわよ。



物語の中で
ドンパチとかさ



そういうのも怖いんだけれど
もう自分の中の「流儀」にだけ則して行動する
この男の怖さ
って
あたしたちの現実にも
繋がっちゃってる怖さ
だもの〜〜〜」



「内向きだとか
そういうのを超越しているのね」



「そう、あくまでも、自分の世界の物差しだけが
行動規範になっているのね」



「そこに他者に対する想像力は??」



ない!!!」



「・・・・」



「だから、怖いのよ〜〜〜。



悪の流儀で交渉しようとする
もう一人の追っ手でさえ」



2



「そうね、彼はまだ
他者を受け入れている・・・のかも」






「この役やった
ウディハレルソン は、実際にも
マリワナ解禁を叫ぶ暴れん坊で有名だし
父親は獄中だしで
目が、怖い」






「でもさー
それを超える怖さだもん。ハビエル。



で、訳が判らないのだけれど



観ていると

彼なりの流儀や
信条ってのがあるような気がするの。



観客である私達は
そこを探すような気持ちで
画面を見つめることになるんだけど」



「うん」



「でも
それはあまりにも訳がわからなさ過ぎて



つまりさー



こいつは
「悪意」そのもので、しかも神なのね。


だから「理解」出来ないのよ。」



「どういうこと?」



「だーって
自分の中の流儀だけが行動規範で
他者への想像力は皆無でってなると
そこには反省も後悔もないからさ



あるのは妙な
「全能感」だけじゃない???



でも、彼はあくまでも人間。



だからその全能感が
どれだけ厄介なものであるか・・・。



そんなものを
「理解」しようとするのは
やっぱりかなり難しいことで



しかも
こいつは繰り返すけど
「他者の想像力」を自ら拒否した存在だからさー
災いしか産み出さないのよ。



そいつを
この厄介な存在を避けるには



「知恵」とか
「経験」とか



そういうものより



「運」



そう、「運」くらいしか避ける手段はないんだって
思い知らせるような映画なんだわ。」



「う〜〜〜ん
でもそれって
考えてみたら
わたし達の生活でも、だわね」



「そうよ。
どんな人と巡りあうか



どういう紡ぎかたをするか



自分じゃまずまず満足・・・と思っていてもさー
一旦事が起これば



案外
家族の中にも
想像力の欠片も持ち合わせない人間がいたりしてー

なんてことは
よくある話じゃない???」



「・・・そうね。」



「とーにかく
怖い



その怖さは
「物語」の怖さではなくて



わたくしたちの現実に地続きっていう
怖さ。



「そして
「その流れは止められない」



っていう
OLD MENの嘆きの怖さ」



「いや、何はともあれ
あの妙なマッシュルーム頭を見るだけでも



価値はあると思うよ〜〜〜〜。」



「そうねー
凶悪なマッシュルーム」



「この話しが尻切れトンボだって
言う人は



「現実と地続きだから」
ってことを
もう一度念頭においてご覧になって!!!」



「あたしがちょっと救いだなって思ったのは
最終シーンね」



「あ、凶悪キノコが」



「凶悪マッシュルームって言ってくれる?せめてー」



「凶悪キノコがズタボロになったところに通りかかる
子供とのやりとりのこと
あーたは言っているんでしょ??」



「そうそう。
あの子さ、
服をくれって言われて
お金なんかいらないって言うじゃん??」



「でも、あくまでも
凶悪マッシュは金をやるのに拘るわよね」



「だって
自分の流儀が崩れれば
自分は神ではなくなるからねー。



だけど、あの子は
善意でさー」



「そう
だから、危うく
凶悪キノコの流儀は破綻しかけるのよ。



そうか、こういうのには
まるっと善意ってのが効果的なのか
それこそが救いなのかって思うんだけど」



「そうだったじゃない」



「でも、結局金を渡すことで
凶悪キノコは自分の流儀を守るし



「崩れない」のね。



まるっと善意でさえ、金に換算できちゃうっていう、さー」



「えーーーーーーーーー」



「ねーーそう考えると
ほんっと怖いのよ。



金に「込められた」想いっての
考えもしないとさー
ねーーーー



それは無垢な象徴
「子供」であってもさ



それがどういうモノを呼び寄せるか」



「ううーーーーーーー」






「とにかく、お奨め!!!」



「そうね!」



「なんかほんっと」



「じわじわと来る怖さ」



「あたしたちの現実と地続きの怖さ」



「ぜひ!!!」



「ぜひ!!!!」



「それにしても、ペネロペちゃん」



「何よ」



「あの子、面食いではなかったのねー」



「・・・・」



「男は顔圧で選ぶタイプだったと」



「ペネロペちゃんは、



そんなとこで男選びませんッ!!!!」



「あ〜〜ら、そうかしら〜〜」



posted by kazoo at 14:18| Comment(0) | TrackBack(2) | 映画(な) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする