2015年05月01日

ヒックとドラゴン

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いやあ
こんなにいいとは思わなかった!

ってか
「今頃知ったのかい!!」
って言われちゃうかな。

おそらくネットで
信頼する映画好きの人が
強くプッシュしてなきゃ
絶対に手にとらなかったと思うのよ〜〜。

「ヒックとドラゴン」。

わたくしと同じように
案外この作品の良さ知らない人多いんじゃない?
勿体無いよ〜う
「子供向けだろ?」
な〜んて敬遠せずに
絶対損はさせないから!!!

これこそ映画館で観るべき作品だよね。
どっかの名画座は1・2と一緒にかけるべき。

なんつうても飛空シーンがキモチいいったら!

ジブリ<ヒックだわって言ったら叱られる?
あちゃらが本気出したらこんなにも!って思った〜。
すっげ〜〜〜!

昔さ
わたくし
アラジンを観て
魔法のじゅうたんの飛空シーンにやられたのね。

すっげ〜〜〜
気持ちよくて
気持ちよくて

でも
結構その気持ち良いシーンが
すぐに終わっちゃって
悲しいと言うか
切ないというか
くやしいというか

その
「あ〜〜〜んもっと見せてよ〜〜う」
な気持ちを
ヒックとドラゴンは
もんのすご〜く満足させてくれる

出し惜しみなしッ!!!

まずそこが偉いよ。

だーってさ
しつこいようだけれども
その飛空シーンのグレードが
それ程でもなけりゃ
「だれる」わけじゃん??

だれるどころか
「いけいけいけいけーーーーーッ!!!」
ってカタルシスを覚えながら
観られるってことは

技術=ストーリー
で、そのバランスがとれてるってこと。

「なんか
ドラゴンとの
友情物語なんだろ??」

いやいやいやいやいや
それだけじゃないのよ〜〜う

主人公のヒック
落ちこぼれなんだけど

ヒックが一生懸命自分を客観視しながら喋る表情とか
すっげ〜〜リアル。

落ちこぼれに
甘んじなくてはいけない奴って
自分の立ち位置
わかってるよ〜って風を
自分で演出するでしょ??

そういうところが
話し方とか
仕草とか
もんのすご〜〜く
リアルなのよ。

はみ出しものの処世術が身についている感じが。

それにね
これから見る人のために
詳しくは書かないけれども
ラスト失うものがあったのも
変に甘いオチじゃなくて好印象。

甘いだけのファンタジーじゃない。
GW
家族揃って
ちょっとDVDでもっていうのなら
絶対おススメ!

きっと
お子ちゃまよりも
大人が夢中になれること請け合いだよ〜〜う!!!










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2015年03月18日

ブランカ二エベス

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いやあ〜〜〜
別にホラー、ファンタジー好きの友人に
勧められたって訳でもないのに
DVDパッケージの
妖しいオーラにやられて手にとったのが
運の尽き

これ、
これ、
まさしく
「トラウマレベル」の作品だわよ〜〜〜〜!!!!

「ブランカ二エベス」はスペイン語で
「白雪姫」って意味。

そう、これは
あの白雪姫のストーリーを換骨奪胎

「え?
どうなる??
どうなるの??」

ちょっとか前
「ほんとは怖いグリム童話」とか
そういう本
流行ったよね〜??

昔昔
あるところに・・・っていう物語って
実は
とても残酷で
とてもセンシュアルな内容だったりする

お子様に
道徳的教義を教えるために存在する・・・ってだけじゃ
なかったりするじゃん??

まずこの作品
モノクロです。

しかも、サイレント

わたくし
「え?」って最初はとまどったんだけど
すぐにノレた。

な〜〜んせ
「画力」
画面の「画力」が半端じゃない!

ヒロインや継母の美しさ

特に
継母役のマリベル・ベルドゥ
ちょっとあくどいくらいの美貌は
一見の価値アリ。

それにね
「誰も見たことのない物語」と謳うだけはあるわよ

確かにこんな物語
わたくしは
想像もつかなかったもの!!

白雪姫プラス赤ずきんプラス眠れる森の美女
プラス闘牛

いやあ
すごいわ。

最近でのサイレントムービーって聞くと
オスカー取った
「アーティスト」が頭に浮かぶ人
多いと思うけれども

わたくし的には断然
ブランカ二エベスに軍配!!!

誰もが知っている物語がベースにあるのに
ストーリー展開に
既視感がない、この凄さ!


天才闘牛士と名高き父を持った
娘、カルメン

その出生と同時に
彼女の母は死亡。

同時に父も闘牛の際
手足の感覚を無くしてしまう
大怪我を負う。

栄光と愛の絶頂から奈落に落とされた父は深く絶望し
母の命と引き換えに生まれた
カルメンを遠ざけてしまう。

そして看護婦をしていた
継母と再婚。

ところがこの継母が
とんでもない奴で

再婚して
父親の莫大なお金を手中に収めるや
介護ネグレスト

そして引き取った
カルメンも虐げこき使う。

大きな大きなお屋敷の中
出入りを禁じられた部屋の中
孤独に生きる父親と巡り合うカルメン。

遠ざけてしまったことを詫び
闘牛の技術を伝える父。

でも2人の幸せな時間は
そうそう長く続かない。

美しく育ったカルメン
父は殺され
自らもまたある日
継母の策略で命を奪われかけるものの

「小人闘牛士団」の面々に救われ
一緒に旅をすることに。

いつしか
「白雪姫(ブランカ二エベス)」と名づけた
見世物巡業は
大きな人気を博することになる。

と・こ・ろ・が

またもや
継母の策略で
毒りんごを口にしたカルメン

そして物語は
ラストへ!!!!

この
ラストシーンで
わたくし
マジで鳥肌たちましたの。

怖かった〜〜〜〜

ほんっと

ここ最近観た映画の中で
こんなに
「怖い」って思ったことは
ないかもしれない。

とにかく
実母が
カルメンを出産して
すぐに絶命するシーンとかさ

小人達の存在とか

繰り返すけれども
画力が半端ない。

「生」と「死」と「性」が
みごとに交差しているのよ。


カルメンは
美しく
魅力あふれる存在なのだけれど

でも
「純粋」という名の「無知」
そこから引き寄せられる「不運」

そう
「不運」

その内容がさあ〜〜〜〜

女性だったら
このねっとりとまとわりつくような
恐ろしさ
身体の芯から「嫌だ〜」って感じてしまうっちゅうかさあ〜〜〜

自分の美しさを守るには
「無知」ではいけないのだわよ。

とーにかく
このラスト!!!!

わたくし
マジ
トラウマになりそうざんす。

怖い!!!

しっかし
見事な「ダーク」ファンタジー

見事な
見事な
ラストシーン

トラウマレベルの
ラストシーン!!!!!!!!!

いやあ
脱帽。








posted by kazoo at 15:43| Comment(0) | TrackBack(10) | 映画(は) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年02月23日

ブルー・ジャスミン

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ウディアレンの作品って
「知的」とか
「サレオツ」とか
冠がつくっつうかさ

観る人が語りたがるものが多いんだけど

それゆえに
いや
それだからこそ

「なによ〜〜〜〜」って
鼻白む部分も
多くあって

ま、わたくしが
「英語が不得意」とか
知的ではないとか
なにより「ニューヨーカーじゃない」
だから
相容れないのかしらね〜〜〜。

それでも
中には
「あ、これ、好きだ〜〜〜」って奴もあって

「カイロの紫のバラ」とかさ
「ラジオ・デイズ」とか。

で、今回の
「ブルー・ジャスミン」!!!!

良かった!

最近観た
ウディの作品の中では
TOPだったわ〜〜。


まあ一口に「良かった」!と言い切るには
あまりに痛いお話・・・なんだけどね〜。

ざっくり言えば
ひとりの女の転落人生・・・を描いた作品な訳だけれども

まあ
ヒロインのジャスミンを演じた
ケイト・ブランシェットが、すごい!!

主演だからさ
そりゃ力も入ったとは思うけれど

もうもうもう!!!
あの虚ろな瞳!
荒れた表情!!!

あれは「演技」を超えているよ〜〜

女優だわ

すげえわ〜〜〜〜

普段
ケイトって
それこそ理知的でさ
お洒落で華があって

わたくしは
彼女がイベントなんかに参加している時は
「今回はどんなドレス??」って
すごく気になったりするんだけど

だからこそ
セレブシーンでのケイトいや
ジャスミンの
ドレスの着こなし
身のこなし

綺麗で自然でさあ
目を引くわよね〜〜

「ニューヨーク・セレブリティ界の花」

そうだろう
そうだろうともさ!

そんなジャスミンがその生活全てを
失ってしまって
妹のジンジャーの安アパートに
転がり込み

なんとか
自分を立て直そうとする訳だけど・・・

まずさ〜〜〜
ジャスミンを「愚かな馬鹿女」って
括りきれないのよ。
切り捨てられないのよ。

だってさ〜〜〜
自分のことを演出するのに
「話を盛る」ってのは
よくある話だし

「甘やかされる」自分が
イコール「愛されている」と思うのも
「・・・だろうな」だったりするし。

「こんなはずじゃない」
「こんなところにいるべき人間じゃない」

仕事ひとつ選ぶにも
「自分に折り合いをつけられない」
ジャスミンを

「馬鹿ね〜〜」って
笑えない。
笑えないよ、わたしゃ。

エリート外交官の独身男性ドワイトとめぐり会い
彼こそが再び上流階級にすくい上げてくれる存在だと確信し

話を盛って
(それはその域を超えてもはや
嘘でしかなくなっていたけれど)
テクニックを駆使して

彼=自分がいるべき場所に
突き進むジャスミンを
そんな彼女を
誰が笑える???

美しいもの
華やかなもの

「才能」

自分の居場所

女はさ一生の中ですんごいギャンブルをするって言ったのは
林真理子だったっけか??

そのギャンブルの正体が
「結婚」。

ジャスミンにとっての
ギャンブルは「当たり」・・・のはずだった。

大当たりのはずだった。

う〜〜ん
「自立」ってなんだよとも思うし
「甘やかされる」居心地の良さも。

だって
それは愛・・・って思っていたんだものね。

ブルームーン
それは「出会い」の場所で
流れていた曲。


「ジャスミンという名前に変えたの ジャネットなんて平凡だもの」


美しいもの
華やかなもの

「才能」

自分の居場所。

「セレブ女の転落物語」を
「女の痛いところ」突くところまで持ち上げているのが凄い。

ジャスミン、歯医者の受付やったのに…。

妹が勝者かっつうとそれも違うし。

いやあ残るなあ〜〜。


怖い
切ない

痛くて
愛おしい。


あとくちは強く苦く
そしてどこか・・・・







posted by kazoo at 11:13| Comment(4) | TrackBack(30) | 映画(は) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年12月26日

初春狸御殿

「おかずですッ!」



「ずーこです!!」



「ふたり揃って」



「映画に耽溺〜〜〜!!!」




「さて」



「さて?」



「えっと

野口久光展を見に行ったら

映画もやってたって話を

今日はしたいんだけど」



「あら、いいじゃない」



「そうそう

係りのお姉さんに

1時30分から2時58分までですよ〜

とか言われてさ」



「チケット代に

鑑賞代金も含まれるという訳だったのね」



「そそそそそ。


今の時期

京都はどこもかしこも

人、人、人!だけどさ

ここ京都博物館はマジ穴場よ〜〜」



「そうね〜〜

天井は高いし

お茶できる場所もあるし


なんかゆったりした時間が流れているわよね」



「そそそそそそ」



「・・・まああーたみたいに

ゆったりした場所に行っても・・・な人もいるけどさ」



「その言葉はそっくりそのまま

ブローっく!!!ANDアターっく!!!!」




「・・・で、なにを観たのよ」



「初春狸御殿」



「・・・・はあ???」



「だ・か・ら、初春狸御殿」



「狸のお話なの??」



「そうよ!

ま・ん・ま、狸のお話よ〜〜」



「狸〜〜〜???」



「そうよ、狸!!



言っとくけど「狸御殿」シリーズってのは

何度も何度もリメイクされているんだから!」



「あ、そういえば

鈴木清順がリメイクしていたっけか」




「そうそう。


で、

「初春狸御殿」は

シリーズで初めての「カラー」作品」



「ほほう」



「だからもう

作り手が

嬉しくて嬉しくて作ってる

ってのが伝わる感じ。


出演している若尾文子が若いの!

多分「絶賛売り出し中」時代ね


2役やってるのよ」



「あら」



「一つは親思いでけなげなお黒


ひとつは自信満々で

「わらわは狸なんかと結婚せぬ!

わらわの夫は人間じゃ!」なきぬた姫



「えっと、どちらも狸なのよね?」



「そうよ」



「お黒の父、泥右衛門

かちかち山でてひどい火傷を背中におって

パッとしない日々を送っているんだけどさ

それでもなんとかもう一度って

お黒にしてみりゃ悪巧みばっか考えてて」



「かちかち山って!」



「そうよ。

あーただって知っているでしょうよ」


「そりゃ、知ってるけど」



「とーにかく

のんきというかシュールというかの

内容の作品でさあ」



「ふふふ」



「お黒は

みんなに迷惑かけちゃいけないって

父、泥右衛門を事あるごとに

諌めようとするんだけど

うまくいかない。」


「うんうん」



「で、また悪巧みをした泥右衛門と

それを追いかけて来たお黒は

狸御殿で

捕まっちゃうの」



「誰に?」



「狸たちに」



「・・・そっか狸の話だもんね」



「そうよ」



「で、ちょうどその時

きぬた姫

えっとこれは狸の姫君なんだけど

お見合いをさせられそうになっていて


さっきも言った通り

「狸の旦那なんて!」って


お城を飛び出しちゃうのね」



「あらまあ」



「お見合い相手の

狸吉郎様がいらっしゃるのに

あれまあどうしようと困る家臣たち。


狸吉郎様はお金持ちだから

婚礼がまとまれば

一息つける


なのに

肝心のお姫様がいない。


そこで

きぬた姫にそっくりなお黒を

きぬた姫の身代わりにして

お見合いさせる手はずを整えるのよ〜〜」



「ふ〜ん」



「で、身代わりのお黒は

なんせ性格がいいし

可愛いからさあ

狸吉郎様はぞっこんになっちゃうのさ」



「あららら」



「で、お黒も若様が

大好きになっちゃうんだけれど

自分はあくまで「身代わり」なんだからって

必死で自分を抑えようとするのね」



「切ないわね〜」



「そうなのよ。

狸の中でそもそも

卑しいも卑しくもないんじゃないか。


狸はみな平等!!


世界は一家!

狸はみな兄弟!!!」



「・・・・で、それからどうなるの?」



「で、で、

そうこうしているうちに

なんと飛び出したはずのきぬた姫が

「やっぱり自惚れだったわ。

私に騙される人間の男はいない」

って挫折して狸御殿に戻ってきちゃうの!!!!」



「え?

じゃあ

お黒ちゃんは???」



「お黒の父は

「このまま娘がうまく若様の奥方に収まれば

俺は左うちわ」って思ってたところに

姫が帰ってきちゃうじゃん???」


「うん」



「しかも

まっすぐお城にも帰らず

一夜の宿をってよりにもよって

泥右衛門の巣穴に来ちゃうんだもの」



「飛んで火にいる」



「狸穴!」



「泥右衛門はお黒の出世のために

きぬた姫を殺しちゃおうと考える」



「きゃ〜〜〜〜〜」



「そこへお黒がやってきて」



「帰ってきて」



「あたしが先に様子を見てくるから


って泥右衛門を制して

その隙に

きぬた姫を逃がしちゃうのよ〜〜〜〜」



「いい子ね〜〜〜」



「しかもさあ

泥右衛門はお黒をきぬた姫だと勘違いして

切りつけちゃうの」



「え〜〜〜ッ!!!」



「最後にはなんとか娘のお黒だって

判りはするんだけれど

瀕死の重傷を負ったお黒は

「これで考えを変えてくれるなら

わたしはちっとも痛くない」


「あ〜〜〜ん」


「で、きぬた姫は

無事にお城に戻って

若様狸吉郎様とめでたしめでたし。


「娘が生まれたら

お黒って名前にしてくださいね」なんつって」



「ふむ。」



「で、お黒は

なんとか命助かって

「わたしは身代わり」だからさ

泥右衛門の背中の火傷の薬を売ってくれていた

薬売りの栗助と

見つめ合って」



「見つめ合って?」



「おしまい」



「え!?」



「そーなのよ

唐突にいきなりバタバタっと店じまい



「そ、そうなんだ〜〜〜」


「それがさあ

これ観ていたの

観客の方々の年齢層がかなり高かったのよ〜」



「そうなの」



「そうそう。

一応満席に近かったんだけれども

白髪頭がにょきにょきと」



「そうなんだ」



「したっけさあ〜〜〜


一緒に観ていたお爺ちゃん

(お婆ちゃんもいたけど、

なんせお爺ちゃん率が高かった)


終わった瞬間に



「可哀想じゃないか!!!!」


「お黒が可哀想だ!!!!」


「若様狸はなにやってんだ!」


「顔が一緒なら

なんでもいいのか!!!」


「まったく!!!!」


もうさあ〜〜〜〜〜


あたし

おっかしくておかしくて


あ〜〜〜〜〜〜

あれ聞けただけで

観た甲斐があったってなもんよ。」



「アハハ」



「でさ、シュールと言えば

お見合いのお相手

狸吉郎様役をやるのが

な〜〜〜んと!」



「誰よ」



「市川雷蔵!」



「えええええ〜〜〜〜〜ッ!!!????」



「もう私もさあ

見てて


「狸の若様が雷蔵様・・・」


しか〜も

狸若様

踊る踊る

歌う歌う」



「そうなの〜〜???」



「そうなのよ〜〜

円月殺法の雷蔵様が

狸の若様よッ!!!


これをシュールと言わずして

なにをシュールと!!!!」



「ま、まあそうだわねえ」



「それでさ

薬売りの役をやるのが」



「今度は誰?」



「若き日の

勝新太郎!!!!」



ひょえ〜〜〜〜〜〜」



「勝新の若い頃って

濃くて金太郎さん的なこれまた

素敵で可愛い男伊達なのよ〜〜」



「そうなんだ」



「その勝新がさ

カッパと歌う曲

耳について耳について」



「か、カッパ???」



「そうよ、カッパ!


あの時代に

ニプレスだけの姿で

「お父さんたち、これ見て

嬉しかったんだろうなあ〜〜〜」的な姿の

カッパと一緒にクエックエって歌うのよ!!」



「・・・・・」



「いやあ

きぬた姫の格好もさ

いわゆる日本髪のお姫様スタイルなんだけど

着物にプラスして

イヤリング、ネックレス!


と〜にかく

キッチュで楽しい作品だったわよ〜」



「でも、お黒ちゃんは可哀想なんでしょ?」



「ふぁふぁふぁふぁふぁふぁ」



「なによ」



「狸のことは

狸にしかわからぬ」



「もう〜〜

なに言ってるんだか」



「なんせスクリーンで

あ〜〜んな強烈な作品を観ることになることとは、だったわ〜」



「そんなこと言っているけれど

実は

・・・ひょっとして

あーた、映画見てきたなんて言って

・・・・

・・・・


化かされてきたんじゃないでしょうね???」





「・・・・

・・・・

・・・・

・・・・

・・・・えッ???

・・・・

・・・・

ええ〜〜〜〜ッ!!????」


posted by kazoo at 14:17| Comment(0) | TrackBack(1) | 映画(は) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年11月30日

ホルテンさんのはじめての冒険


今回は
じんわりあったかい
作品をご紹介。

真っ白な雪



「こんなところで
もし
立ち往生しちゃったら
えらいことだわねえ」


そんな風に
わたくしが思って
観ている雪景色の中を



電車は
ひたすら進んでいく。



まっすぐ
まっすぐ。


何度も
トンネルに入って
そして
抜けて
走っていく。


走り続けていく。


主人公ホルテンさん
その
電車の運転手。



勤続40年

67才。


もう
定年の日を迎えようとしている。


真面目なホルテンさん


そう、とっても
真面目なホルテンさんは
ちょっと
人付き合いが苦手なところも
あるけれど
小鳥と一緒に
暮らしてて


その真面目な勤務っぷりを
表彰されたりするの。



その
表彰シーンが

可愛いんだ。


うふふふふ。


記念のトロフィーも
なかなかのクオリティ。

この物語は

ホルテンさんの
退職前日の夜から始まる


ちょっとした
ささやかな


でも
大きな

冒険のお話。


・・・



・・・



・・・

「説教好き」ってジャンルがある。


説教好きって言い方が
悪ければ
「語りたがり」ってジャンル。


ま、
わたくしも
ひょっとすると・・・だったりするんだけど


(しくしく 自戒致しましょう)


どこかで
拾ってきた文言や
データを並べて

さも自分が
初めてこの世に誕生させた事実かのように
言い募り、人を納得させようと
説き伏せようとする人たち。

だけれど
上手な説教


人を納得させる説教には


「センス」がいる。


へー
ふーん
って
届けたい相手は
聞いているように見えても
その実
なんにも聞いちゃいない
届いちゃいない


話し手が


「ほら
だから
俺が(私が)言ったとおりになったでしょ?」


その一言を
言いたいがために
言い募ってるだけでしょ・・・

って
聞き手に見抜かれていたりすることって多いでしょ
案外さ。



ツルカメ
ツルカメ


怖いよね〜〜〜


届かないのには
訳がある。


だって
届く説教ってのには
そこに必ず
「新しい発見」があるはずだもの。


つまんなそうに
上の空で
失礼なと怒る前に



センスを磨く


それって大事


それこそが大事。


そして
センスを磨く方法って
難しいことじゃないよね
って
この映画は
静かに小さく呟いていたりする。


・・・



・・・

印象的な
何度も
マッチを買いに来る老人


街に倒れていた
あの人


ホルテンさんだけじゃなく

自然に
声をかけて



そして


世界は
広がっていく



説教のセンスは



そうやって



磨かれる。





いや
そういうことでしか
磨かれない。


不器用は
不器用なりに。


誠実に。


そうしているあいだに

いつの間にか
電車は
トンネルを抜け

電車は
走る。



「人生は手遅ればかりだが、
逆に言えばいつでも間に合う」



聞いてしまえば
こうして
書いてしまえば
陳腐な言葉も


この映画
暖かく
「届く」。


ホルテンさんを
観ていて気づくんだよ。


優れた
語り手は
優れた
真の個人主義者なんだって。


個人主義ってのは
他者に沿うからこそ、成立するもの・・・なんだって。


とても
暖かい


後味のいい
上等なウイスキーのような作品。


あの
「キッチン・ストーリー」
の監督が撮った作品。


やっぱり
ちょっと残酷で


ちょっと切なくて


そして



明日が
楽しみになる
そんなお話。


貴方
観終わったら
お話しましょ


あ、だけど


禁煙中の方はちょっと苦しいかも。


ホルテンさん
すっごく美味しそうにパイプを吸うもんだから

わたくし

禁煙してもう
大分経つにも関わらず


「あー
吸いたいっ!!」


久しぶりに思っちゃったもの。



アハハ。






posted by kazoo at 17:53| Comment(0) | TrackBack(3) | 映画(は) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年11月17日

ヒストリー・オブ・バイオレンス


「・・・・」





「・・・・」





「・・・怖かったねえ〜〜〜」





「・・・怖かったねええ〜〜〜」





「ほんっと
怖かった・・・・」





「この後味!!!」





「・・・・」





「・・・・」





「なんかさ」





「うん」





「聞いた話しだけど」





「うんうん」





「今、戦闘機のコックピットって

まるっきり
ゲーム器化されているんだってね」




「ああ、それ
あたしも聞いたことある〜。



なんか
爆撃するそのスイッチ
本当にゲームのパネルスイッチみたいになってるから
ためらいなく押せるんだって」





「空の高い所から打つんだしさ
人間なんて
豆粒みたいにしか見えないじゃない?



そうなると
打たれた方の
痛みとかそういうの
すっごく遠いよね


どこまでもゲーム感覚っていうかさ」




「ほら
やっぱ地上戦とかで
対人間でやってると
本国に帰還しても
精神的にきついっていうのあるじゃない。

それは
痛みが身近にあるからだよね、きっと。


でもさ
対相手が遠いところにあると



リアルじゃないとさあ

人間はどこまでも非情になれたりするんじゃないかしら。」





「う〜〜〜〜〜〜ん」




「う〜〜〜〜〜〜〜〜ん」





「最近さあ
日本も隣国とごちゃついていて」





「あれはさあ
やっぱり
日本の政治がさあ
くっちゃらくっちゃらやっている
から
相手がこっちをなめて
大手を振ってつけこんできたって部分が大きいような気がする」




「そうよねえ
ここに至っても
相変わらずどこまでも
政局絡みの話しばっかでねえ」



「でも」


「でも」




「そういうことはさておき」





「さておき」





「なんか勇ましく
掛け声かける人っているじゃん?」





「ああ、なんか
力をもって筋を通せ!的にね」





「そうそう。


いざとなれば
俺も、的なさ」





「・・・・」





「・・・・」





「そういう人に
人たちに

観て欲しい。
このヒストリー・オブ・バイオレンス

「怖さ」を知ってほしいわ





「あのさ」





「何よ」





クローネンバーグ先生が
さすがだと思うのは



「暴力」が
ダメですな〜んて
初手から
大上段に
言っている訳じゃないのよね。
啓蒙している訳でもないの。」



「そうそう。
「暴力なんていけないに決まっている」って
道徳の授業的に打ち出している訳じゃ
全く、ない。」




「むしろ
そうじゃなくて・・・」




「誰の中にもある
「力」への憧れ
賞賛する気持ちを
えぐってみせた上でってことよね。





「主人公のトム・ストール

良き隣人


良き父親



良き夫をやっている穏やかな男。」





「うん。



でも
彼には過去がある。」





「そうなの。



ある日
トムが自分の店で
鮮やかに



あまりに鮮やかに
強盗を撃退したことから


過去から
追っ手がやってくる。」





「それも半端じゃない過去」





「その現れ方が
また、怖い」





「そう。



過去からの使者



エドハリス


演じる
片目の男は
冷静で
慇懃無礼」




「なぜ彼は
トム・ストールに執着するのか」




「過去の「力」のツケを払ってくれと
言わんばかりに」





「そう。


現在の彼の周りにいる人間


特に家族は
過去の彼を知らず
「お前は
トム・ストールなんかじゃない。


ジョーイ・キューザックだ」っていう
追っ手の話に
「人違いだ」っていう
トムの弁明
最初は信じ
受け入れるのだけれども」


「段々そうでないらしいことが
わかってくる」



「そして
トム自身も
今の自分を守ろうとしながら



以前の記憶


ジョーイ・キューザックとして生きた



絶対的な暴力の優れた使い手であった自分を
取り戻していってしまうの」





目が違うのよね



「そう。


トムの時は穏やかな
優しい視線なのにさ」





「ジョーイにかえっていくにつれ


段々
目の周りが凹んで
死神みたいな人相になるのよ!」





ヴィゴ・モーテンセン



クローネンバーグ先生と
相性いいよね」





「うん
イースタンプロミス
以前王国でご紹介したけど
良かったもんねえ〜





「なんせ
危ないKISS写真を撮らせちゃう位

クローネンバーグ先生
役者としての
ヴィゴに入れ込んでいらっしゃる」



「うふふふふ
役者としてだけかしらん??」





「それでさ
暴力的な過去が明らかにされて
妻は
そんな彼を素直に受け入れることができなくなってくるのよね」





「あのシーン!!!」





「そう、あの階段での
SEXシーン!





あれ、私が今まで観てきたSEXシーンの中で
一番「怖い」SEXシーン
だったわ」





「自分を受け入れられない様子の妻を
思わず乱暴に扱ってしまうトム」




トムは紛れもなくジョーイであることを


一瞬にして見せる
クローネンバーグ」






「で、ある瞬間に
妻にスイッチが入ってしまう」





「妻が求めているのは

以前の穏やかなトムなんだけれど

絶対的な力を振りかざす
トムの顔をしたジョーイに
野性的に応えてしまう
のね」





「うん」




「それでも
最終的に
振り切るんだけど」



「あのスイッチの入り方がさ」



「そう
男と女で
男が絶対的な力の優位性を示した時
あれほど
理性的な女でもさ」





「ねえ」





「ねえ・・・」





男女間では
理性では片付けられない
なんというか



絶対的な力に対したときの感情
反応って
言葉で説明するのは
とても難しい
部分があるじゃない??」





「うん。
それはひょっとすると
男女間のことだけじゃないかも、だわよね。





クローネンバーグ先生
そこを見事に描いているんだけど





見事すぎて
私は怖くてさ。





そこからの



彼女の中の地獄を思うと」





「自分の中の
力を肯定してしまった部分が、ね。
彼女の中の野生も
もう、無視はできないものね」





「でも、「力」を初手から
肯定なんてこともできないし」




「自分が今まで礎にしてきた
「理性」をどう扱えばいいのか」



「それに息子!」





「優しいいい子よね」





「ちょっとゲイ志向かな」





「虐められているのよね」





「うん。


理性で
ずっとはぐらかしているけれど
突っかかってくる相手は
とっても執拗」





「ここら辺
父親の状況とだぶるのよ」





「そう。」



「だけど」





「そう」





「あの子も力を抱え込んでいる」





「で、虐める相手に反撃するんだけど」





「しちゃうのよね」





「見事に。」





「見事すぎるほどの形で」





「血」





「血なのかしら」





「ここも
繰り返すけれど
怖かったわ〜〜」





「でさ、
その「血」って





母親の「無意識」の中にある
「力への肯定」





野生的な肯定が
父親の「圧倒的な力に対する信頼」に加えられて
紡がれているんだとしたら・・・
それが
「血」に凝縮されているんだとしたら・・・」





「こ、怖い!!」





「だよね。


無意識っていってもさ」





「どっかで明らかになっちゃうしね」





「うん
力に対する賞賛っていうかさ」





「そういう気持ち、ね」



「うん。



観ている私たちはさ



今まで虐げられていた人間が
力で反逆すれば



やっぱり



すーっとするのよ





「うんうん」





「その力を
見事に行使していればいるほど」





「すっとするよね」





「喝采を送ってしまう」





「うん」





「でも
その後に」





「なんとも言えない」





「怖さ」





「怖さがくるのよね」





クローネンバーグ先生の痛みは心と体にクル。
階段でのSEXシーンは「怖い」。
ヴィゴの目がどんどん落ち窪んで
骸骨化していくのも怖い。
で、この「怖さ」をどう消化しようかと
観客は向き合わざるを得ない。
暴力に。





・・・って風に
私はまとめたんだけど。 」





「きっとさ
「暴力」ではなく
「力」ならいいんじゃないか?って人も
出てくると思うけれども」





「「力」は使い方次第なんじゃないかって」





「それは
ある意味私の中でも
そうねえって思ったりする部分あるんだけどさ」





「けど」





「この作品観てから
ちょっと「自信」もてないなあって思っちゃって」





「コントロール力ね」




理性って
どこまでコントロールのキーとして作用するのか




「う〜〜〜ん」



「で、
じゃあ
「力」ナッシング
「力」オール否定で生きていけるかっていうと」



「降りかかる火の粉ってことだってあるし」




「・・・どうする??」





「・・・どうしよう」




「「力」を駆使すれば」







「喪うものがある」







「そこを「判って」駆使できるかっていうと」




「・・・・う〜〜〜ん」




「とにかく
自信なき人は」





「自信ある人も」





「観るべきよね」





「久しぶりに
私は



怖い映画を観たわ」





「あのあと
妻はどうしたのかしら」





「・・・」





「・・・」





「貴方はどうしたと思う??」





「彼を



というより





「力」を受け入れた?」





「退けた???」





「う〜〜〜〜〜ん」





「怖い」





「怖い映画よ〜」




「クローネンバーグ先生は
インタビューで


自らの暴力の歴史のために
暴力から逃れられない主人公トムは
アメリカを象徴しているのでしょうか?
」と聞かれて



「アメリカに限らないよ。
暴力の歴史を持っていない国なんて存在しないんだから。


ただ、私はこの映画のラストで問いかけてみた。


善良な町に住む善良な家族であろうと、
実際は誰かの血によって、暴力によって守られている。
それはしかたがないことなのか?と

と答えているわ。」





「今こそ!」





「観て!!!!」


「そうそう
マフィアの兄役やった
ウイリアム・ハート





「久しぶりだったけど」





「さすがだった!」





「そこらへんも
ぜひ!」





「ぜひ!!!」






posted by kazoo at 14:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画(は) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年11月06日

HOT FUZZ ホットファズ-俺たちスーパーポリスメン!-


「なんばあわんッ!!!」





「何を騒いでいるのよ〜〜」





「もうね
これで今年の
なんばあわんは決まりよッ!!!」





「熱くなってるわね〜〜〜」





「これが熱くならずに
いられますかっての!!」





「冷静に冷静に。






まずはご挨拶にしましょ」





「おかずですッ!」





「ずーこですッ!!!」





「2人揃って」





「映画に耽溺〜〜!!!」




「・・・ってかさ
あーた
これ今年公開作でもないし


ここで
なんばあわんって幾ら叫んでもさあ〜〜〜」





「あ〜〜〜
判ってないッ!!



判ってないわねえ〜〜〜





もうね
公開年とかそんなこたあ
どうでもいいのよッ!!!





なんばあわんは、なんばあわんッ!!





これをなんばあわんと言わずして
何をなんばあわんと????」





「と???って
そんな顔面近くで言われてもさあ〜〜」





「まずね
この作品
そもそもは
「あら、ゾンビムービーの中でも
こんなに面白い作品が?」

ショーン・オブ・ザ・デッドに端を発するのよ」





「あ、あれね??王国でもご紹介させていただきました」





「そそそそそ」





「で、さ
その面白かったショーン・オブ・ザ・デッドの監督
エドガー・ライト
同じ主演男優を使って撮ったのが
このHOT FUZZ ホットファズ-俺たちスーパーポリスメン!-な訳よ」





「うんうん」







「このサブタイトルは


余計だけど」




「このセンスないサブタイトルで


観るの止める人がいたら


勿体無いわよね〜〜〜」




「とーこーろーがー」





「なに?」





「この作品、観ようと思っても
レンタル店に
置いてな〜〜〜〜〜〜い!!!!」





「あ〜〜〜〜〜
辺境の地に住むあーただものね〜〜」





「辺境の地〜??
し、失礼なッ!!!
こんな都会的なわたくしが住む場所にって言いたいところだけど
マジであたしの住んでるところのレンタル店ときたら!!」





「受付にイケメンもいないしねえ〜〜」





「イケメンどころか
美人もいないし〜〜〜」





「あーた、今
確実にそのレンタル店
敵に回したわよ」





「ふんッ!!
だって本当だもん。





イケメンも美人もいないし
あの品揃えッ!!!





映画好きっていうより
本社指示の通り
とりあえず並べておけばいいのね〜〜的な、さあ。





映画に対する愛がないッ!!
愛がッ!!!!」





「・・・
・・・まあまあ。






みんなどこも大変なんだから〜〜」





「何よ
あーた、東電の広報の人かなんか?」





「今こんな時期に
そういうの止めてッ!!」





「で、さ
殆ど諦めていたら」





「いたら?」





「ゾンビのように立ち上がり
求める〜〜〜〜」





「なんの話しよ」





「だからさ〜〜
ゾンビが」





「ゾ、ゾンビが〜〜???」





「いや、ゾンビのように
諦めない
ショーン・オブ・ザ・デッドを奨めてくれた
彼が
手に入れて見せてくれたのよ」





「お!持つべきものは


ゾンビボーイフレンド!!」




「で、長い長い間観たかった
念願の作品を観て?」





「普通さ、そういうのって
頭の中でハードルあがってるから
どうしたって
実際観てみたら・・・う〜〜〜んってパターンに陥ったりも
しがちじゃない??」





「だけど?」





「こ〜〜れ〜〜は〜〜〜!!!」





「は〜〜〜!!???」







「いっちば〜〜〜ん!!!」










「いっちば〜〜ん!!!」









「なんばあ、わんッ!!!」





「なんばあ、わんッ!!!」





「きゃほ〜〜〜!!!」





「きゃほほ〜〜〜〜ッ!!!」





「やったわね!!!」





「やったわ!!!」





「がけっぷちのリンジーローハン
ロリコン ウディ・アレンに取り入ったって位
やったわ!」





「やめなさいっての!」





「とにかくあたしが映画に求めるもの
すべてが入っている!!!」





「例えば?」





アクション!


ユーモア!


パロデイ!!

オマージュ!!!




ストーリー!!



コネタ!!!!





「ふむふむ」





「あのさ笑いって言っても
よくある
小手先でイージーにってんじゃなくて
ちゃんと伏線があって
連続してる笑いなのよ」





「もうイギリス人の笑いって!!!
ってか、脚本が!!!」





「練られてる!」





「ぷぷぷぷぷ〜〜〜」





「ぷぷぷぷぷ〜〜〜」





「でもさこういう作品奨めると
イギリス映画だし
日本人であるわたし達には
判りにくいんじゃない???
なんて言う人
絶対出てくるわよね」





「バカッ!!!」





「耳元で怒鳴らないでッ!!!」





「そういう輩には
わたくしからこの言葉を!!!」





「???」





「観れば判るッ!!!」





「そう、観れば判るわねッ!!!」





「てか、観なさいっ!!!」





「観なさいっ!!!!」




「この脚本の素晴らしさ
「笑い」を知ったら
xxxとか●●●の笑いなんて、
はんかくさくて、もうッ!!!!」





「止めて!!!
また作らなくてもいい敵を作る〜〜〜」





「だって
あーた
xxxや●●●の笑いで
或いは
日本の「ドラマ」と呼ばれるものの
脚本で
笑える???
感動なんて、できる???





あんなの
そういう風に
笑うものよ〜〜っていう単なる手癖
この位で感動しなさいね〜〜っていう
刷り込みってかさ」





「止めてったら!」





「客をなめるのも
いい加減にしろッ!!!と
あたしは言いたいッ!!!





客は
そこらの女子高生みたいに
「あ」と言っただけで笑うって奴ばっかりじゃないわよッ!!!
音楽ジャジャーンで
泣く奴ばっかじゃないわよ〜〜ッ!!!」





「女子高生って
「あ」って言っただけで笑うの?」





「い」って言っただけでも笑うかもよ」





「そうなの???」





「あーたの顔とセットだったら
もう貞子に憑かれたように笑うわよ」





「どういうことよッ!」





「この作品でも
「上等」で「お上品」な笑いばっかじゃないわよ。





ベタ過ぎるほどベタなシーンも沢山






それに
結構グロいシーンもあるから
わたくしもぎょっとなったり〜〜」





「そうね」





「でもさ
恐怖と笑いが仲良しこよしだとか
管理社会への問題定義だとか





「出来る」ってことは
案外疎まれることにも繋がるよね
〜って事実だとか」





「うんうんうん」





「そういうの
全部
笑いのめしながら
詰め込んでいく手腕は
ただもんじゃないわよ
エドガーライト監督!!!」





男同士の友情に漂う
一抹のいかがわしさ
や」





オタクのおカシさ




「そして」




「白鳥!!!!」





「白鳥!!!!!」





「そもそも
ティモシーダルトン


なんてあーた
007までやった人よ!?」




「でさ
彼にたいしてみんながうすうす感じていた
ほんとはこうなんじゃ??っていうさあ〜〜



ほら、
「彼、悪人顔よね〜〜」
なんてこともしっかりちゃっかり
消化しちゃってるし〜〜〜」





「金八武田鉄也
フジTVの刑事ドラマ「ストロベリーナイト」で
すっげ〜〜〜嫌な奴やってて
生き生きして見えたのと同じ効果が、ね」





「出てるよね〜〜〜〜」





「あんな目にあうけど」





「生き生きしてたよね〜〜〜」





「天下の007だから
色々ストレスあったんじゃ〜〜〜」





「吹っ切れて・・・ぷぷぷぷぷ」





「ぷぷぷぷぷ
本人すっごく楽しそうなのがいいよね。」





「映画好きなら
大爆笑のコネタも沢山!」





「とにかく観てッ!!!」





「観てッ!!!」





「ってか、観なさいっ!!!」





「・・・あーた
お〇ぎみたいよ」





「え〜〜!?
あーた
お〇ぎは商売上手なだけだけど
あたしのお奨め
この作品は本物よッ!!!」





「だから〜〜〜〜
彼女敵に回したら
大変なんだってば〜〜!!!」





「と・に・か・く、
観なさ〜〜〜いっ!!!」





「・・・しくしくしくしく
でもこの映画は「本物」よ。



ぜひッ!!!」








「観なさ〜〜〜いっ!!!」














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2014年11月05日

ハニーVS.ダーリン 2年目の駆け引き

塩谷瞬
富永愛と2股交際だ
なんだかんだって大騒ぎ。



わたくし、
ゴシップ好きではありますが
このゴシップには



「コク」も「深み」もない。





いい加減
くだらなさすぎて
クラクラしますな。





そもそも



「赦されることではないッ!!」

ってレポーター、コメンテーター
大挙して
この時とばかりに
もっともらしく
「これが正論〜〜!」って騒いでいるけれど


男女の仲に
「正論」もへったくれも
あるかっつうの!



わはははは

ま、そうでなくても
「正論」を大上段に振りかざす輩って
ほーんと
ダサいしつまんない。





結局薬局



二股だろうが
三股だろうが
本人同士の問題で
要は
関西で言うところの
「たらし」のお兄ちゃんに
お姉ちゃん達2人
見事に引っかかったってだけの話。





山路 徹なんて
どーでもいい
電波芸者の称号にさえ
値しないような奴がしゃしゃり出てきた段階で
なんかもう
饐えた匂いが〜〜〜〜。




どうせ
ゴシップっつうんだったら
もっとゴージャスで美味しいの
お願いします〜〜。





そうさ
本来
男と女の間には
暗くて深い
川がある〜〜〜♪





で、なぜか
そういうことも踏まえて
今回ご紹介の

ハニーVS.ダーリン 2年目の駆け引き





これは
ブラピと別れてからというもの
すっかり男運ダダ下がり〜と評判な

ジェニファー・アニストン





でかい!
巨体!!
身長190?


主演作。



映画の内容を説明ね。

野球場で出会ったブルック(ジェニファーアニストン)と
ゲリー(ヴィンス・ボーン)は
たちまちラブラブ・カップルになり、
2人で共同購入したマンションで同棲をスタート。

もうね
結構すぐに燃え上がる訳ですよ。
彼は口が達者で
口説きも少し強引風味で
押せ押せが好ましかったわけさ。




けれど2年目。




センスが良くてキレイ好きのブルック(ジェニファーアニストン)
(彼女はギャラリーに勤めている)は

仕事にかこつけて家事も手伝わず、
カウチでゲームやTVに興じるゲリー(ヴィンス・ボーン)に、
次第に不満が募りはじめるのね。

ある晩、些細なことから大げんかした二人は、
こじれた仲を戻すためにあれこれと駆け引きを展開。

嫉妬させるための偽デート、
主導権を握るための強引方法・・・。
だがお互いの気持ちも、生活も、スレ違っていくばかり・・・。




・・ってなことになってるんだけれどもさ




主演の2人が
リアルでラブラブになっちゃったぜ
ってことでも
有名な作品で、ある。




「役の上とはいえ
KISSすると
ほんとに相手役のこと
ちょっと好きになっちゃう」





ってこの間
若手男優がTVで言っていたけど

あははは

まあそらそうだろう





綺麗で可愛いお姉さんが
うっとりと自分に向けて
目を閉じていれば
夢見心地。
そりゃ内心
盛り上がりもするだろうさ。





ってなことはともかく





ま、ヴィンスもジェニファーも
一時はかーーーっと燃え上がったみたいだけれども





ほら
あちゃらの雑誌にも
「プロポーズ」とか見出しが躍ってたりして。





でもね結局は
没になりまひた。





あのさー
また横道にそれるけど
巷に溢れる
「恋愛至上主義」
って
結構
「結婚しなくちゃ主義」とか
「アンチエイジング主義」とか
年取ると
「里山主義」とか
「歴史主義」とか





あーそうそう



「男も女も
一生現役主義」



とかもあるな。





もっといくと
「墓はいらない主義」とかにも
結びついていくような気がする。



ま、どんな主義をお持ちでも
いいんだ
そりゃ自由なんだけれども、さ。





凄く
他者の目を意識して
それで成立している「主義」を
お持ちの方が増加
ってのを
感じるわ〜〜〜。





なんつうか
「人生万歳」の主人公
ボリス
に通じるさ
めんどくささが充満




それでもボリスにはまだ



「可愛げ」が残されているけど・・・



気をつけなくちゃ、だわね。







話を戻しましょう。





しかしそれにしても
ヴィンス・ボーンって
わたくし
いまいちその「魅力」が理解できない
んだわ。





ルックス的にもさあ



シンプソンズのホーマーを
凶悪にした感じだしさあ。


これを観る前に観た
僕が結婚を決めたわけ



ってのがわたくし的に
おっそろしくつまんなくて


な〜〜んか
印象、
更に良くなかったのかも。





どうもねえ
彼って
鈍重な感じ
しちゃうのよ




ラブコメに
向くキャラだとは
思えない
のだけれども




ギャングものとかなら
判るけどさあ




でも
人気があるんだよねえ??

あちゃらでは・・・。



需要があるから
供給が・・・だろうし。




う〜〜〜む
あちゃらの人達の好みは
いまいち判らん。





あ、でもね
ハニーVS.ダーリン 2年目の駆け引きでは
彼のその鈍重な感じが
いい方向にはまってはいたわ。





「俺は疲れてるんだ」





「ガミガミ言うなよ」





「家ではリラックスしたい」





「お前に任せた」





こういうのって
あちゃらでも
こちゃらでも
同じだねえ








きっと
「あーーーー判るッ!!
そ〜〜うなんだよ」



って小さく頷く
男性達も多いだろうし





「そ〜〜〜うなのよッ!!!
もう、ね〜〜〜ッ!!!」



っていう女性も多いだろうなあ〜〜





「生活」が入り込んで来るとさ
まあ
いろんなもんが見えてくる。





そんでもって
「甘え」も出てくる。





「悪いかな??」って思いながらの
甘えは可愛いもんだけれども





人間ってすぐに
安きに流れるからねえ〜〜

いつしか
当たり前になり
あまつさえ
要求はエスカレート





これは、不味い。





不味いよね〜。




でも
あちゃらだと
絶対黙ってない。





「お礼位言って」





「労わって」





この映画のヒロインは
はっきり口に出す。





日本人のわたくしからすれば
「うひゃあ
そこまで言うんだ」って部分だってあるけれど





不自然に
ずーっと
「我慢」を貯めていって
ある日突然爆発するより
或いは
彼や彼女に爆発するんじゃなくて
周りの人間に八つ当たり〜
なんてのよりは、さ

自分はこう思っているっていうの
話して
軌道修正
ってのは
余程正しいのかもって気も
わたくしはしちゃうのだ。





でもでも
かといって
自分の気持ち



「相手に全て語ることができるのか」





っつうと
それはさあ・・・





作品中でも



結局
女友達にかなりなことは話せても
彼自身には
全部言い切れなかったヒロイン





終盤
彼が



「そんな気持ちでいたのか
言ってくれなきゃ判らない」



ってシーンがあるんだけどね






ああ、歯がゆい。





あーた
そこまで全部説明しなきゃ
判らんって

少しは
「想像力」ってのを
働かせてみちゃどうだ????


と思わず突っ込む
観ているわたくし。






あははは
ヒロイン寄りだわね。







それにしても
リアルよ〜〜〜。








彼女は彼女で
彼は彼で



何かが足りない。




それは


「駆け引き」で
埋められるものなのか???




ヒロインの友達いわくの
「男は子供」だからこそ
駆け引きが必要か??とか、さ。





その
「想像力欠如」で
自分を正当化するために
どんどん
駆け引きをエスカレートしていく様子がさ



なんつうてもリアルなんだわよ。




で、


2人の「気持ちの流れ」がリアルなだけに
「どっちが主導権を?」
って興味で
観客は引っ張られていくのだけれども







いや






「駆け引き」はさ
しょせん
「駆け引き」でしかないんだよね。





この作品が
思わぬ拾い物だったのは





結局



「会話」って
基本は「キャッチボール」




ベタなことだけれども



「キャッチボール」の根底には
「相手に対する尊敬」と「愛情」がなけりゃ
成立しないっていう



その事実に
とーーーーーっても
リアルに!!!!!着地していくから。



この着地が



「リアル」ゆえに
拾い物だった訳なんざんす。









後ね
脇がいい!






ご贔屓ジュディ・デイヴィス
ギャラリーオーナー役に


これまたおいしい




ギャラリー受付の
クリストファー役の
ジャステイン・ロング



わたくし
大いに笑わせてもらったぜ!


カップルには
「反面教師」
にも
或いは



「ストレス解消」






または



「議題」(ぷぷぷぷ)にも



「髪型」で有名な
ジェニファーに



「その髪、いいね」
なんてくすくすな台詞も・・・な






ちょっとした
拾い物。
ハニーVS.ダーリン 2年目の駆け引き



お奨めざんすー。







posted by kazoo at 16:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画(は) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年11月03日

白夜行

 邦画で食指をそそられて
観る気になる・・・ってのが
滅多にないわたくし



昔の邦画なら
いざ知らず
今の邦画には
なかなか
興味を持てない。



「今、邦画
元気あるよ〜〜」



って言われても



所謂
「映画俳優」
「映画女優」っていうのが
存在しなくなって



画面に映るのは
TVの人気者ばかり・・・ってのが
わたくし的には
まず、ねえ・・・だったりするのよ



この作品でも
担当刑事の笹垣を
船越英一郎
やっているんだけれど

まず
TVの2時間サスペンスじゃないぞって
自分に言い聞かせなければならない
ハードルが。



あはははは



いや、
船越さん
巧いんだけど、さ。



で、そんなわたくしが
なぜ
この白夜行を観る気になったかっていうと



ハイ。



東野圭吾 原作の
映画化
だったから〜〜〜。



皇太后が
東野圭吾 のファンってのも
ある。



うむ。



で、どうだったか。



掘北真希 梅ちゃん先生
頑張っていた・・・けどねえ



これは明らかに
ミスキャストだと思うぞ。



彼女、透明感あるからね



汚されても
おとされても

「お嬢さん」っていう
そこはクリアだと思うんだけれども



ただ
ここでは
それに加えて



暗いフェロモンが
なくてはいけない。



しかも
そのフェロモンを
「自覚」し
「コントロール」できる



その「意思」が感じられなくては
いけない。



それが、ねえ・・・・・・・



それが、さあ・・・・・・・・






彼女
頑張ってはいたけど
う〜〜〜〜〜〜む。






しかしさ
それにしてもさあ
脱げばいいってもんじゃないけど



こういう話の中で
例えば
結婚した男の妹をあの事件の後
ベッドルームで
・・・っていう
あのシーンなんかで



あれは、ないだろう。



いや
本当に
脱げばいいってもんじゃないけど



映画
「悪人」なんかでも
感じたことなんだけれども



「脱ぎ」のシーンがさあ
もう
「演者に気を使ってます」
ってそのムードだけで



「物語」から遊離しちゃってる。






画面から伝わる
「緊張感」が
物語からくるそれ、ではなくて
女優に対する気遣いゆえのってのが・・・



がっかりしちゃうのは
わたくしだけ???






ただ
高良健吾 は、いい。




目力もあるし
なかなか「これから」を
期待させてくれる人だよね。



それだけに演出とはいえ
ユニクロ のCMで
「語り」が入った時には
「あー
そっちかよ」
って
どうしようかと思ったけど。



あははは





で、さ
この映画を観ていて



一番言いたいのは
「邦画の台詞
ぼそぼそ問題



一体
いつになったら
解決するんだー!!!!」



ってこと。



聞き取りにくいにも
ほどがある!!!



邦画を観ていると
イライラしません???



ハリウッドと違って
邦画は現場で録音した音をそのまま
使ってあるからしょうがない??



「DVD鑑賞の時は
ヘッドホンで観れば
解決しますよ」



なんて聞くけれど
わたしゃ
ヘッドホンなしで
普通に観たいんだよ!!!



特にこういうストーリーで
「台詞が聞こえない」
「聞き取りづらい」
って致命的
だと思うんだけどなあ。



「邦画が元気がある」なら
この問題
いい加減解決して欲しいと
切に〜〜〜!!!



ああ、
ひょっとして
台詞小さくして



嫌でも
物語に集中



んで
映画館で観ろよ



それが作戦???



いや〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!





posted by kazoo at 18:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画(は) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年10月27日

昼顔

 「お仏蘭西映画よ」



「お仏蘭西映画」



アフロ田中 の田中が
仏蘭西ってだけで
なんか凄いって言っている
お仏蘭西」



「アモーレ!」



「アモーレ!!」



「あちゃらの知人が
アメリカ人は父性で
アジアは母性の文化だって。



そして
お仏蘭西の人達は
ひたすら
恋愛!
恋愛の文化
って言い切ってたけどー」



「そうなの?」



「どうなんでしょう」



「何よ
無責任ね」



「でも、確かに
1967年
昭和で言えば42年
こんな映画が撮られているくらいだものねえ」



「昭和42年つうと
あたしがオミズから
君こそ我が命って歌われていた頃だわ」

「オミズ??」



水原弘 よ、知らないの?」



「知らないわ。



あーたにそんなこと歌っていたなんて
頭の中キャッホーだった人??」



「失礼ねッ!!



オミズは男の純情マンだったのよ」



「なんかさー
同じ昭和のかほりでも
あたしなんか
「好きさ好きさ好きさ」だったもの〜〜」



カーナビーツ !!!

・・・
あーたがそんなこと歌われていた訳はないわ。
どうせ本当は
帰ってきたヨッパライのモデルだったってのが
オチなんでしょ!」


「失礼ね〜〜〜〜」



「どっちが〜〜〜」



「・・・まあ2人でいがみ合っていても
仕方ないから話し戻すけど」



「どうぞ」




ルイス・ブニュエル 監督って
「不条理」とか評されることが多い監督じゃない??」



「うん。



でもさー不条理って言うよりも
観客を信用しているのねって
あたしは思っちゃうわ」



「そう
観客の想像力にゆだねているよね」



「なんか最近
説明しすぎの映画が多いからさあ」



「そそそ
本当はさ
余白があって余韻に繋がる
そんな事実だってあるものねー」



「だとしたらさ
昭和42年の観客達は相当練れていて
今のあたし達よりも
豊かだったってことだわねー」



「そうね〜〜」



「う〜〜む」



「う〜〜む」



「だからってわけでもないけれど
妄想好きのあの方なんぞには」



「お奨め!!」



「お奨めよね!!!」



「物語は
一組の夫婦がいて
旦那は医者でハンサム
妻は気品があって美人
・・・
なんだけどー」



「けどー」



「彼女、不感症なのよね」



「うん」



「で、彼女
娼館で「昼顔」って源氏名で
働き始めるの」



「なんで!!
すっごくスキャンダラスな話し!!」



「どうやら
彼女が不感症であるのは
幼い頃に何かあったようだとか
カットが入ってくるのでそれと推察されるのだけれども」



「この「昼顔」をやるのが
カトリーヌドヌーブ !!!」



「まず、とにかく
もうすっごく、綺麗!」



「綺麗すぎてなんだか
ちょっと怖い位なの」



「なんというか
お人形さんみたいって言い方は
陳腐だと思うけれども
まさしくお人形さんみたいよね」



「なんかさー
あまりにも綺麗すぎて
ちょっとフリークスっぽいっていうか〜〜」



「そう、だからかしら
彼女が不感症って設定が
すんなり入ってくるのね」



「ほら



子供の頃の何かを匂わせてはいるけれど



それより
彼女自身の美貌がさー
そこに至った彼女の今の
全ての答え、原因だった
って気がしない??」



「あー、ねえ」



「でさ、
多分、監督もそこらへんを強く感じたに違いないのよ」



彼女に泥をぶつけるシーンとか」



鞭打つシーンとか」






「なんというか
完璧すぎるから
壊したくなっちゃうのね、きっと」



「あたしはさー



彼女
「昼顔」がさ
優しい旦那を持ちながら
不感症で
旦那を受け入れられないってのはさ



やっぱし
その美貌に男が臆しちゃうって部分もあるんだと思うの」



「あーーー」



「あたしもさー
美貌で売っている女だからよく判るんだけどー」



「・・・・・」



彼女に対して臆していることを
ある意味誤魔化している
旦那は「優しさ」に巧く変換しているんじゃないか

ともいえると思うの」



「う〜〜ん」



「だからさ
彼女は娼婦となることによって
彼女を娼婦として扱う男達によって
まず肉体的に開放されていくのね。



だって
そこには
余計な「優しさ」なんかなくって
乱暴な「欲求」があるだけだからさー



そして
彼女の美貌に臆するどころか
それはさ美貌は
単なる商品価値として男達が捉えてるからさ
結構乱暴に
「乗り越えてくる」
訳じゃん。
そうやって
彼女を乱暴に扱うことで
彼女自身も精神的にも開放されていくんだと思うのよ」



「どういうこと?」



「つまりさー
多分彼女は
彼女の自意識を超えて
自分を開放してくれる人を望んでいる
んだと思うの。



それに誰がはまるかって言うと
最終的には
旦那
なんだけれども



旦那は隔靴掻痒つうか、さ
今の段階で
ちょっと、な感じ。



だからその前段階で
他者が必要になるのだ
と思うのよ」



「ふむふむ」






「でさ、その「他者が必要になる過程」にスポットを当てて
これ単に
「男性が作った綺麗なお姉さんへの妄想ファンタジー」



って風にも読み解けるし」



「娼館にあんな人いないわよ〜〜
いっくらお仏蘭西でも〜〜」


「そういうことじゃないでしょ」



「また
自意識から開放されたい女が果たした
冒険談。
一種の地獄めぐり
にも見えるし」



「あーねえ」



「あるいは
彼女自身の
催眠術による不感症治療の途中の妄想を
映像化した
とも。



つまり劇中ファンタジー。」



「えー???」



「だって、ラスト近く
ずーっと鳴っている鈴の音は、
催眠術に使う鈴
そういうことなのかもしれないじゃない??」



「あ、そっかー」



「でさ



大事なのは



これ



「男性から観たファンタジー」



って部分を描いているだけじゃないってこと」



「あ、それはそうね」



「だってさ
他者を望んでいながら
彼女はやっぱり他者を選別せずにもいられなくて




「あーあの若者ね」



「でも、来ちゃうじゃない??
彼女の領分に
入ってきちゃう。」



「うん」



「でさ、それはさ
望んでいないわけよ。






女ってさ
何もかも本当に
何もかも
明け渡したいって言葉じゃ言うけど



「秘密」を持たなくちゃ
関係性を持続できない人種だと思わない??」



「秘密の大小はあるけどね」



「そこをこの男は
判ってない」



「彼女の自己解放の
最終キーパーソンは
あっくまでも
「優しい」旦那であって
あの若者は
過程のパーツでしかないってのは
そういうことよね。






「あのさ
よく男性が
「本当はこういう破滅願望っていうのが
女性にはあるよね」
とか
知った風なこという奴いるじゃん??」



「あーオラオラ系の中途半端な奴が
語ったりするよね」



「本当は、だろう??とかさー」



「あーた、変なもの読みすぎじゃない??」



「親父でもさー
いるよね」



「過去の恋愛話を
あれこれ語っちゃうような奴ね」



「そうそう、例えば
渡辺なんちゃらとかね」



「医者ってキー持ってるから
俺の言うことは絶対
妙に自信満々な」



「きっとこの映画のあの
旦那に全部喋っちゃう男みたいなタイプね」



 「判っているようなこと言っていたけれど
あいつだって
結局は
「パーツ」でしかないのに」



「でさ、この映画の中で



破滅するのは
彼女じゃないのよね」



「うんうん」



破滅するのは
彼女が「受け入れなかった」人
なのよ」



「必要な時に
必要な他者を
選別しているのは
女よね」



「でしょ??」



「だからさ
男性から観た
ある種のファンタジーで



「だから女って奴は」



って風に読み解くとすればよ
かな〜〜り怖い映画だと思うわ」



「そうねー」




「実際
カトリーヌドヌーブ自身も
こんなに完璧な美貌を誇りながら
長い間
自身の姉に対して
深刻なコンプレックスを抱いていたっていうし」



「判らないものよね〜」



「ね〜〜〜
本当に綺麗な人の闇って
あーたには
なっかなか判らないでしょう?」



「って、あーたが判っているとも
思えないけど??」



「ふんっ!!」



「ふんっ!!!」



「更に怖いのは
ほんとうはさー
妄想ファンタジーであっても
劇中治療であっても
地獄めぐりであっても



それら全てであるかもしれないし
そうじゃないかもって部分
よね」



「あ、そりゃそうよね。
観客にゆだねているけど
明快な「答え」がある映画ではない
ってことは、そういうことだわね」



「監督は
観客にゆだねながら
なんかその様子を観て
笑っているような気もするわ」



「そういう意味じゃ
すっごく語りたくなる作品よね」



「そうそう
あなたの解釈は??って」



「ねー」



「後、やっぱり映像が雄弁!



「ドヌーブにぶつけられる泥と肌の色の対比とか」



「若者の靴下の穴とか」



「銀歯とか」



「ねー!」



「ねー!!」






「後、ファッション!



「ファッション!!」



「ピンクの部屋着とか」



「サングラスの形」



「金で気品は買えないっていう台詞があるけど」



「そうよね〜〜〜」



「チープシックの対極にあるエレガンス!」



「うっとり〜〜〜」



「うっとり〜〜〜」



「あたしのこと
これから「昼顔」って呼んでくれてもよくってよ」



「はあ〜〜〜????」



「究極のエレガンス
美貌
そして抑圧されながらも開放された
複雑な人物像
過不足なし!じゃない???」



「なし!って
もう、どっから突っ込めばいいのか・・・」



「決まり!
これから「昼顔」って呼んでね〜〜ん」



「・・・「昼行灯」」



「!!!!!!!!!!!!!」


posted by kazoo at 10:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画(は) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする