2014年12月03日

ジェイ&サイレント・ボブ 帝国への逆襲

「あー

昨日さ

寒かったじゃない??」


「そうねえ
寒の戻りって言うには
ハードすぎる寒さだったわよね」



「でこんな日には
ゆ〜〜っくり
お風呂に入ってあったまろうと思ってさ」



「うん」



「ぼーーーっと

入っていたのよ」


「まあ
あーたがぼーっとしているのは
いつものことだわよ。」



「・・・で、頭を洗おうとしてさ」



「うん」




「はっと気づいたら


シャンプーのボトルと間違えて

リンスのボトルの頭を思いっきり押しちゃって
たっぷりめに手のひらに出していてさ」



「まあ」



「あいちゃ〜〜〜って
さすがの私も、ねえ〜〜」




「思った訳だ」




「で、いつもだったら」




「いつもだったらって
そんなこと何回も繰り返しているの?
あーた
大丈夫??」



「大丈夫よ


少なくとも
あーたよりは。」



「ちょっと心配してやれば
この態度」




「で、とにかく
いつもだったら
もうしょうがないから
出したリンスは
捨てちゃうってか
流しちゃうんだけどさ」



「うん」


「なんか
昨日は燃えちゃって」



「????」



「右の腕のところに
濡れておちないように
リンスを置いて




「あ、クリームタイプのリンスなのね?」



「そうそう」



「で、シャワーで
左手だけで頭を洗いながら


そのリンスが
落ちないようにさ


こうやって


こうやって、さ」



「えらい格好」



「で、こうやって、こうやって」


「・・・誰かに見られたら
あられもない・・・」



「そういうけど
あーた
これ結構センスがいるわよ。


あーたもやったんさい」




「・・・む、む、む・・・」



「ほ〜〜ら」



「・・・いやほ〜〜らと言われても・・・」



「で、なんとか
シャンプーが終わってさ


その腕のところに確保していたリンスを使って
無事リンスができた時に」



「時に?」



「なんていうのかなあ


達成感っていうの??」




「・・・・」




「そう!達成感がねえ
あったのよ」




「・・・

・・・
・・・」



「なによ、その目は」



「・・・いや達成感があったってのは
何よりだけれど


その話が
この映画に
どう繋がるのかなあって思って。」



「・・・
・・・ジェイ&サイレント・ボブ 帝国への逆襲はさ
カルトなんて言われてるけど」


「うん」


「でさ
見終わったら
そういう、さ」



「どういう」



「だからカルトとか
持ち上げるっつうより
昨日の私のお風呂場での出来事のような
作品
だったのよ」



「・・・わからない。


わからないわよ!!!」



「わからないかなあ〜〜〜」



「判る人っているの??」



「・・・いると思う。」



「・・・・」



「わかったわよ!

全く

身体も硬けりゃ
頭も硬い女ね。

そういうあーたにもわかるように
話せばいいんでしょ」



「あーたは
もう少し硬いほうがいいんじゃないって
思うけどね」




「とにかく
まずは出だしから
殿下ネタで大笑い。」



「あら」



「出てくるのは
ジェイ&
サイレント・ボブ

っていう

2人組なんだけど」



「紫のスーパースターに
入れ込んでいて
あーた
最後には
ネタばらししちゃうけど
THE TIMEが出て
歌うのよっ!!!」



「あんれまあ」



「しかも歌うは
「ジャングル・ラブ」!!!」




「きゃーーーーー!!!!」



「お〜〜りお〜〜〜♪」


「おりおりお〜〜〜♪」



「まあ
物語は
なんてこっちゃない
あーた
どーでもいいと言えば
どーでもいい・・・」




「え〜〜〜!?」



「だけどまあ
小ネタ満載な訳よ」



「へ〜〜〜」





ベン・アフレック
マット・デイモン
仲良しコンビが出てきて


グッドウィルハンティング


「2」
撮らされてるってシチュエーションとかさ」



「え!?」



ガス・ヴァン・サント
演出してんだけど
「俺は忙しい」って」


「は!?」



「いや、本当に
皮肉が効いてるっちゅうか、ね」




「綺麗なお姉さん達も出てくるわよ」


「お父さん、お兄さんは
お喜びだわね」



「それが
わたくし大推薦のアメリカンパイシリーズの
あの彼女がフューチャーされてたり」



「そういや
「アメパイ」の彼も出て
いろいろ愚痴ってたわね〜〜〜



「ぷぷぷぷぷ」



「人を笑わせるって
ほんと難しいわよねえ」



「後々まで
言われちゃうもんね」



「あんなこと」



「そんなこと」



「そんなこと」



「あんなこと」



「ぷぷぷぷぷ」



「ぷぷぷぷぷ」



「とにかく
この映画
映画好きにはたまらん小ネタが
た〜〜っぷり。


そこが見所よ」



「なるほど」



「TV女優として有名で」



ビバヒルの彼女ね」



「暴れん坊で



果たして今
どうしているのか知らないけど

シャナン・ドハーティっていたじゃん??」




「ねーいたいた」



「使いにくいので有名な彼女も
うまく使われていたり、ね」



「へ〜〜〜〜」



「でさ
そういう小ネタで
大笑いじゃなくて
くすくすくすくす笑っているうちに
物語は終わる訳よ」



「うん」



「でさ
観終わった時に」



「時に?」



「なんていうのかなあ


達成感っていうの??」




「・・・・」



「そう!達成感がねえ
あったのよ」



「・・・・」



「ほら、
お風呂の話と繋がるでしょうが!!」



「・・・・」



「とにかく

小さな達成感をお望みの貴方!
映画好きの貴方なら
お薦めよ〜〜〜」


「そうなの?」


「そうよ!

無駄に出演者は
超豪華!!!

出し間違えたリンスを
無事に使えた位の達成感は得られること
確実に
わたくしが保証するわっ!!!!」


「・・・・それ
判りにくいけど
面白いってことね?」



「サイレントボブ(=監督)の魅力を知るのに
いいチャンスよ

頭と身体の硬いあーたも
柔らかくするのにいいチャンス」



「・・・・・」



「だから、こうだってば!」


「・・・こう??」



「こうやって

こうやって」


「あいたたたたた」



「・・・あら
決して曲がってはいけない方に・・・」



「!!!!!!」





posted by kazoo at 12:30| Comment(0) | TrackBack(1) | 映画(さ) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年12月02日

私の奴隷になりなさい


檀蜜


ですよ。




あ、いや



檀蜜さんと
お呼びしなくちゃ
いけないんですかね。



つくづくと
巧いネーミングセンスだ。



変な話だけれど





杉本彩の声が
デビ夫人の声とくりそつと
清水のみっちゃん
喝破してから


杉本彩は
もう

「エロ」ではなくなった気が
するんだけれど
どうなんだろう。

なんというか


「エロ」そのものではなくて
一種のアイコンというか

杉本彩=エロという
「記号化」
しちゃって


それはそれですごいことなんだけれども

実用には向かないと、いうか。


けど
この映画の中じゃ
えらくおいしい役。


リスペクトって奴ですか??


姐さんやりましたな。


で、



杉本彩程には
攻撃的ではない(ように一見、見える)


若い子のまぶしさもいいけど


「ちゃんとコミュニケーションをとりたい」んだ


なんか
檀蜜なら

彼女なら
話を聞いてくれそう・・・って


そんなシーンは
そんな状況は
金輪際
未来永劫
来ない訳だけれども


ひょっとして・・・と思わせる


そんな檀蜜。


「優しい過激さ」

思っていた層に
求めていた層に


はまったんだと思うのよ。

檀蜜。


サービス精神は旺盛。


熱演です。


「言われるまま」


ええ。

「どんな色にでも」


そんな

檀蜜。


だけど



もちろん



「言われるまま」でなんか
あるはずは、ない。



思うに
杉本タイプよりも
業が深く

デンジャラスなのは


間違いなく



檀蜜タイプだよ。





「私の奴隷になりなさい」



奴隷になって


ご主人様を侵食していくのは
間違いなく



このタイプ。


それにしても


公開時
映画館で
女性の姿が
結構多かったって言うのは


檀蜜が
バラエティーに出てて


「癖のあるPOPアイコン」として
成長していく匂いを発していたのを
女性たちが
いち早く嗅ぎつけたってのが
あるんじゃないかしら。



つまりね

それは
女性たちが檀蜜の中に



「受身の攻撃性」
見たってことなんだと思う。


受身だけのお人形さんだと
女性達は
食いつかない。


「受身の攻撃性」を持っているってのは


他の女達の
観ている女達の「共犯意識」にまで
持っていける資質
だよ


実際
彼女って


なんか
「湿っている」んだけれど



実は
それ以上に


「乾いている」


「私の奴隷になりなさい」



でも結構なことやっているんだけれど


不思議と全然



「汚れた」感じはしない。




ウエットなんだけどね。



だからこそ、さあ


この作品は



もったいなかった〜〜〜。

そう、思う。




持って行きようによっちゃ



エマニエル夫人


日本版
Silvia Kristelにだって
なれるのに。


板尾創路
「せんせえ」役は

なかなかに
いい味出していて



彼の役を
別の人が・・・と
考えると・・・うむ


彼じゃなくちゃだなって感想。


檀蜜との相性も
良かったんじゃなかろうか


だけど



本気で



真剣に

これから
映画館までも足を運ぼうかっていう
女性客を取り込もうと言うのならば


「盛りだくさん」じゃなくていい


ひとつの「過程」を


じっくり


ねっちり

描いた脚本が必要なんじゃない?。



檀蜜の


「湿り」を描くのに


総花的なもんじゃ、ダメなんじゃない?



剃毛シーンとか
呪縛シーンとか


それ自体よりも

そこに至る過程


そこを描いてこそ!



檀蜜は


「声」と
「湿り」。


そして



「乾き」。



AVと所謂「映画」とを分けるもの


そこが、ねえ〜〜〜



「キャスティング」だけだとしたら
それは、さあ


いやあ
もったいないなあ



もったいない


もったいない。


もったいない、でしょうに。






posted by kazoo at 14:21| Comment(0) | TrackBack(1) | 映画(わ) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年12月01日

相棒シリーズ X DAY

「こうでなくっちゃ!!」





「え?
何が???」





「あのさ
あたしは
相棒シリーズ
結構、かってるのよ」




「ま〜た偉そうに」




「だって
相棒シリーズって
脚本しっかりしているじゃん



聞いた話じゃ
いろいろ制約が多い
TVの世界の中で
結構骨太なテーマ取り上げてやってたりするし」



「うんうん
健闘しているわよね」



「だけど
そういうご贔屓の相棒シリーズでも
息切れっつうか
低迷っつうか」


「・・・あーたって
絶対どっかで
ケチをつけずにはいられないって
タチなのね」



「あ〜ら
だって
ファンである方には申し訳ないけどさ」



「なによ」



成宮寛貴
右京さんの相棒になってから
な〜〜んか、さ」


「なによ〜〜
成宮君、頑張っているじゃないの」



「・・・頑張っていりゃいいってもんじゃないでしょうよ」




「あら」




「思うにさあ
右京さんは
成宮を育てる父親役・・・を目指したのかも
なんだけど



父親役という程には
枯れてないし」




「そうね
枯れるどころか
日本の警察は
鑑識の米沢さんと右京さんがいれば
安心よ〜とか
あーた言ってたもんね。」



「・・・あーた今、ちょっとバカにしたでしょ。


右京さんと米沢さんを笑うものは
右京さんと米沢さんに泣くことになるんだからねっ!




「・・・何言ってんだか」




「でさ、
最近の相棒には
かつての「リズム」が失われていて
あ〜あ・・・ってところで
今回の映画
「相棒シリーズ X DAY」よ」


「うん」



「だから正直
どうなんだろうと思いつつ
観たんだけれど」


「ほう」



「あーた、さすが相棒!!!
こう来たかっ!!!
だったわよ」



「良かったじゃん・・・ってか
あーた、失望しながら映画館行って
予想が覆ってバンザーイってパターン
多くない?」



「良かったんだから、いいじゃん」



「いいけどさ
つくづく
橋を叩いて叩いて・・・」



「叩き壊しちゃいませんからねっ!!」



「今回の「相棒」の中心になるのは
伊丹と岩月





「現場の叩き上げ伊丹刑事と
最先端の情報捜査の岩月って取り合わせね」





「その昔
憎々しげに



「か・め・や・ま〜〜〜〜」



とか言っていた伊丹刑事が
主役だわよ。
すっかり出世なさって!」




「魅力全開よね!
悪相なのに可愛いという」




「ファンの間じゃ
「イタミン」なんて呼ばれちゃって」


「なんかわる〜いビタミンの種類みたいだけど」


「あ!
あーたそういうけどさ
昔はこういうタイプの役者さん多かったのよ」



「あらそう」



「そうよ
甘いフェイスってだけじゃ
男の顔はもたないんだってば」





「確かに
噂されると背中が痒くなるなんて
唸ってる
伊丹の顔は見ものだったわ」




「そんでさ
岩月とのバランスもいいじゃない?」




「何かと対照的なんだけれど
いつの間にか
「相棒」に育っていく
という、ね」




「うんうん」




「今回の
伊丹刑事、走るわよ〜〜」




「走るし、飛ぶし」



「アハハ」


「で、伊丹と岩槻だけじゃないの」



「何が?」


「だから、「相棒」よ!!


あたしが個人的に
右京さんとは一番いい肌合いだったわと
思ってる


ミッチー演ずる神戸尊
と右京さん



或いは
憎まれ役の内村刑事部長
中園





とにかく
いろんな場所に
「相棒」がそれぞれの形で
存在していてさ


そこが
まずは見所」




「なるほど」



「あとの見どころは」


「なに?」



「X-DAY」の内容よね」




「それって、なんなの?」




「それはさ
・・・あー多分
知らないで観た方が絶対いいと思うから
ここでは言わないでおくわ」




「え〜〜
そうなの??」




「たださあ」



「ただ?」


「完全に覚えている訳じゃないんだけれども



「人々は複雑な真実より、
わかり易い嘘を信じたがる」
とか


「急激な変化はダメだけれど
じわじわ来る変化は大丈夫なんだ」
とか


「実際に(まずいことが)
起きたら“想定外”と言えばいい」
とか


別所達也演じる
財務省族議員のセリフは
かなり怖かったわ」



「なにそれ〜〜〜」



「そういや
原発でもさ
結局誰も「責任をとっていない」って事実があるじゃない?



そういうことを鑑みながら聞いていると
本当にゾッとする内容なのよ〜。」



「・・・・自分たちの一番見たくない部分を
突きつけられちゃうのよね。


場内は結構
中高年多かったけど
終わって
明るくなった時


みんな一様に


「ほ〜〜〜〜〜〜〜〜〜」って

ため息ついていたもんねえ」




「今もさあ
アベノミクスとか言ってるけど
給料上がる前に
物価上がっていくしさ
いや、その前に
国の借金が
どんどん膨れ上がっている
って事実がある訳じゃん」



「うん」



「だからさあ
X-DAYって
明日あることかもしれない
っていう、ね」




「X-DAY・・・」




「とにかく
詳しくは言わないけどさ
「これはフィクションです」ってテロップ



「・・そ、そうよね??」


ってあたし頭の中で確認しちゃったほど
リアルな怖さがある内容だったよ。」



「ふ〜〜ん」



「「地味」って評価もあるみたいだけどさ
繰り返すけど
とにかく観ていて
ゾーっとしちゃうリアルさ加減で
あたしは見ごたえあったわ〜」



「うん」


「あ、それと
「暇か?」課長の格好良さも
観られるわよ」


「コーヒーもらいに来るだけの人じゃないってことね」




「そう、やるときゃ
やる人だったわよ」





「TVでお馴染みのキャスト
総出演」





「右京さんも休暇中なんだけど
ちょっとは出るのよね」





「うん、ちょっとだけだけど
重要なポイントで」



映画は終わっても
「解決」しないX-DAY。

終わらない
終わっていない
余韻が凄いよ。


相棒シリーズ X DAY」



「難しいことはわからない」って言いながら



そこでとまるんじゃなくて
「自分の中の正義」を支えに
行動する伊丹刑事
の姿って
ひとつの「答え」でもあるわよね。」



「お薦め?」



「お薦め!!」






posted by kazoo at 11:50| Comment(0) | TrackBack(6) | 映画(あ) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年11月30日

ホルテンさんのはじめての冒険


今回は
じんわりあったかい
作品をご紹介。

真っ白な雪



「こんなところで
もし
立ち往生しちゃったら
えらいことだわねえ」


そんな風に
わたくしが思って
観ている雪景色の中を



電車は
ひたすら進んでいく。



まっすぐ
まっすぐ。


何度も
トンネルに入って
そして
抜けて
走っていく。


走り続けていく。


主人公ホルテンさん
その
電車の運転手。



勤続40年

67才。


もう
定年の日を迎えようとしている。


真面目なホルテンさん


そう、とっても
真面目なホルテンさんは
ちょっと
人付き合いが苦手なところも
あるけれど
小鳥と一緒に
暮らしてて


その真面目な勤務っぷりを
表彰されたりするの。



その
表彰シーンが

可愛いんだ。


うふふふふ。


記念のトロフィーも
なかなかのクオリティ。

この物語は

ホルテンさんの
退職前日の夜から始まる


ちょっとした
ささやかな


でも
大きな

冒険のお話。


・・・



・・・



・・・

「説教好き」ってジャンルがある。


説教好きって言い方が
悪ければ
「語りたがり」ってジャンル。


ま、
わたくしも
ひょっとすると・・・だったりするんだけど


(しくしく 自戒致しましょう)


どこかで
拾ってきた文言や
データを並べて

さも自分が
初めてこの世に誕生させた事実かのように
言い募り、人を納得させようと
説き伏せようとする人たち。

だけれど
上手な説教


人を納得させる説教には


「センス」がいる。


へー
ふーん
って
届けたい相手は
聞いているように見えても
その実
なんにも聞いちゃいない
届いちゃいない


話し手が


「ほら
だから
俺が(私が)言ったとおりになったでしょ?」


その一言を
言いたいがために
言い募ってるだけでしょ・・・

って
聞き手に見抜かれていたりすることって多いでしょ
案外さ。



ツルカメ
ツルカメ


怖いよね〜〜〜


届かないのには
訳がある。


だって
届く説教ってのには
そこに必ず
「新しい発見」があるはずだもの。


つまんなそうに
上の空で
失礼なと怒る前に



センスを磨く


それって大事


それこそが大事。


そして
センスを磨く方法って
難しいことじゃないよね
って
この映画は
静かに小さく呟いていたりする。


・・・



・・・

印象的な
何度も
マッチを買いに来る老人


街に倒れていた
あの人


ホルテンさんだけじゃなく

自然に
声をかけて



そして


世界は
広がっていく



説教のセンスは



そうやって



磨かれる。





いや
そういうことでしか
磨かれない。


不器用は
不器用なりに。


誠実に。


そうしているあいだに

いつの間にか
電車は
トンネルを抜け

電車は
走る。



「人生は手遅ればかりだが、
逆に言えばいつでも間に合う」



聞いてしまえば
こうして
書いてしまえば
陳腐な言葉も


この映画
暖かく
「届く」。


ホルテンさんを
観ていて気づくんだよ。


優れた
語り手は
優れた
真の個人主義者なんだって。


個人主義ってのは
他者に沿うからこそ、成立するもの・・・なんだって。


とても
暖かい


後味のいい
上等なウイスキーのような作品。


あの
「キッチン・ストーリー」
の監督が撮った作品。


やっぱり
ちょっと残酷で


ちょっと切なくて


そして



明日が
楽しみになる
そんなお話。


貴方
観終わったら
お話しましょ


あ、だけど


禁煙中の方はちょっと苦しいかも。


ホルテンさん
すっごく美味しそうにパイプを吸うもんだから

わたくし

禁煙してもう
大分経つにも関わらず


「あー
吸いたいっ!!」


久しぶりに思っちゃったもの。



アハハ。






posted by kazoo at 17:53| Comment(0) | TrackBack(3) | 映画(は) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年11月29日

どなつが届いたからバグダットカフェ

ど、ど、どなつ



どどどなつ♪




ずーっと騒いでいたら




花粉症の弟が



ぶわっくしょ〜〜ん!!
言いながら
届けてくれたよ




おほほほほ



ど、ど、どど〜なつ



ど、ど、どなつ


どどど〜なつ♪



「これだけあれば
ちょっとはもつわね・・・」



あーた



それは
甘い!!!!



甘い考えよッ!!!




ど、ど、どど〜なつ




ど、ど、どなつ





どどど〜なつ♪






幸せ


幸せ


るるんかるんるんる〜〜ん♪



どなつを食べていると



映画
バグダットカフェの中で
作られていたどなつを思い出すの。



あれ美味しそうだったなあ。




どなつを食べながら


どなつのことを考えるって


どういうことよっていう話だけれど


探してみたら


あら、レシピがあった!!!



ドイツ風ドーナッツ


(8cmくらいの丸型で6〜8個程度)



【材料】
・薄力粉 170g


・バター  30g


・きび砂糖 50g
・卵  1個
・牛乳 大1
・ベーキングパウダー  小1


モラセス 大1


シナモン


カルダモン


など  適量


・揚げ油 適量


1 室温に戻しておいたバターに砂糖を加え、
白っぽくクリーム状になるまでよく混ぜる。

2 1に溶いた卵を少しずつ加えながらよく混ぜ合わせる。



モラセス
も加えてよく混ぜ合わせる。




3 2にふるっておいた粉類を加え、ゴムベラなどでさっくりと混ぜ合わせる。
  生地を30分ほど冷蔵庫で休ませる。



4 ドーナツ型に型抜きをし、180℃くらいの油でキツネ色になるまで揚げる。
仕上げに粉糖をふる。


                                       東京ごはん映画祭より参照



へ〜〜〜
あれはドイツ風だったんだ。




えっと


モラセス


ってなんだろ??



調べてみたら
糖蜜のことなんだね。



ほほ〜〜う。

もぐもぐ美味しく食べながら
ちょっとワクワクしているわたくし。

どなつがどなつを呼ぶのよ


コーリングユー



どどどなつ♪





posted by kazoo at 15:11| Comment(0) | TrackBack(1) | 映画(た) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年11月28日

ジャンゴ 繋がれざる者

「オスカーをとったっていう作品には
どれも興味をそそられるものだけれども」



「そうね」



「女優賞」



「男優賞」


「作品賞」



「なかでも
あたしたちが興味をひかれるのは」



「脚本賞をとった作品よっ!!」



「映画は脚本!!」


「脚本よねっ!!」



「そういう訳で
第85回
脚本賞
そして
クリストフ・ヴァルツ

助演男優賞




「祝2冠!」



「気になって
気になって仕方なかった
ジャンゴ 繋がれざる者




「観てきましたっ!!!」




「観てきました!!!」


「おかずですっ!!」





「ずーこですっ!!」





「2人揃って〜!!!」





「映画に耽溺〜〜〜〜!!!!」




「映画の神様の
粋な計らいで」




「今回
ご招待だったのよね〜〜」




「ね〜〜〜」




「ありがたし〜〜」




「ありがたし〜〜〜」



「で、
どうだったの?」




「これがまあ〜〜
あーた!!!!


た・ん・の・う〜〜〜〜♪」




「面白かったんだ〜〜」



「あのさ
度々言っているけど
あたしは
最近の無意味な血ドバーっは嫌いなの」




「うん」



「だけどさ
タラちゃんの血ドバーっは
意味があるし
なんというか・・・笑えてくるのよね」




「中学生の子供が
喜んで撮ってるって感じがあるもんね」



「そうなのよ。

言ってみれば
タランティーノ
タラちゃんだって
脚本賞2度もとってるし
「大御所」な訳じゃん??」




「大御所・・・う〜〜ん
彼にその言葉は
似合わねえ〜〜〜っ!!!」




「そうなのよね〜〜
アハハハ」




「もうさ大御所っつうより
永遠の映画オタクってかさ」



「そこが彼の魅力」


「血ドバーっも
彼の純粋さが透けてみえるものねえ」



「物語の内容は??」



「えっと
物語は南北戦争前の
アメリカ南部を舞台にした西部劇
でね」





「西部劇!!」





「そう
西部劇なの。

解放奴隷のジャンゴが
ドイツから来た賞金稼ぎの
Dr.キング・シュルツに導かれ、
奪われた妻を取り戻すため、
農園の領主カルヴィン・キャンディに立ち向かう
ってのが
主たるストーリーなんだけど」




「うん。」




「このジャンゴをやるのが
ジェイミー・フォックス




「反抗的な目が
印象的だったわよね。」




「あの目があるから

あの「背中中」に
ムチの痕だらけっていうのの
説得力が生まれるのね」



「ジェイミーといえば


オスカーでの感動的なスピーチだけど
それも
もう2005年のこと。



時間が経つのは本当に早いよね〜。」




「そういえば
彼の
拷問シーンでの

あのボカシは
無粋だったと思わない〜〜〜?」


「身体張った熱演に
失礼よねえ」



「だけどジェイミー
この役演じるの
気持ちよかったと思うわ〜」




「うん。


もう
誰が見ても
格好いいんだもの」



「あの早撃ちシーン!!!」



「練習シーンも良かった!」




「助演男優賞をとった
クリストフ・ヴァルツ
ドイツから来た賞金稼ぎの
Dr.キング・シュルツ
役」



「この2人の
チームっぷりがいいの」




黒人と白人
それに奴隷制なんてニュアンスを
絡めてある訳だから
もっていきようによっちゃ
デンジャラスな評価をもたらしそうな
ストーリー
なんだけど」





「うんうん
ニガー
ニガー
って
まあ
凄かったもんね」




「だけどDr.キング・シュルツは
ドイツからやってきたって設定だし


ニガー
ニガーって
言い倒すこういう作品の
主役をやったのが
「あのスピーチ」をやった
ジェイミーな訳じゃん??



「風の通し方」が巧いよね、
タラちゃん



物語の中に流れる
「人種差別」アッカンベロベロバー
テーマの見せ方がさ」



「巧い。」



「巧いといえば
それにしても
ほんっとおおおおおにっ
クリストフ・ヴァルツは
巧い
よねえ〜〜」





「ほんっと
巧いっ!!



イングロリアスバスターズの
あの「いやらしさ
と打って変わって
今回は
飄々としてて
いいやつ!!



「いい奴の役!!!」


「あたしが英語堪能だったら
もっともっと
彼の上手さを
堪能できたんだろうなあ〜〜って
心から思うわ〜。」




「この作品
本当に「英語」で
面白がらせるシーンが
多い
の」




Django
名前の綴りを尋ねられて
「Dは発音しないんだ」とか」



「Dr.キング・シュルツの
気取った言い回しとか」



「ところでDr.キング・シュルツ
彼は
ジャンゴに対して
黒人だからって
初手から
偏見を持っていないし
メンター的役割の役よね」





「そうそう
あたしは
昔だったらこれ


ポールニューマンあたりが
演じていそうだわ
なんて

思いながら観ていたわ」



「そして対する
悪役カルヴィン・キャンディを見事に演じたのが」




童顔の呪い
却って今回は
効果的に働いていたんじゃない?の
レオナルド・ディカプリオ!」





「デカプーの役は
ルイ14世カリギュラみたいな「暴君」にするってアイデアを


タラちゃんが思いついたんで
それに沿って
演じたってことらしいんだけれども」



「その目論見が」




「アイデアが」




「ずっぱまり!!」




「ずっぱまり!!!」



「ここでのデカプーは
大農園で育った
世界を知らない
狂気を秘めた駄々っ子
っつうかさ
そういう人物じゃない?」




「姉とのあの
近親相姦的ムードとか、ね」





「ね〜〜〜」




「そういう要素が
童顔に合ってて」




「良かった!」



「良かった!!!」



「で、デカプー演じるカルヴィン・キャンディには
執事がいて
サミュエル・L・ジャクソン
やっているんだけど
これがまた!!」




Tky201303080168「黒人でありながら


権力者である
カルヴィン・キャンディに
長年仕えているあいだに
白人よりもっと
恐ろしい怪物
へと
変貌してしまっているって人物」





「女の敵は女であるように」




「黒人の敵は
黒人なのよ〜〜〜」




「怖い〜〜〜〜」




「怖いの〜〜〜〜」




「サミュエルが演じると
その怖さがさあ〜〜〜」




「ダメ押し的に倍増!」




「でさ
このサミュエル執事の
口が悪い、悪い」




「そうそう。


さすが
スネークフライト



サミュエル!!!





キャラ設定
わかってらっしゃるわね〜〜〜
タラちゃん!」




「アハハ
確かに!!!」



「あたしは
この作品で
特に印象的だったのが
デカプーが
頭蓋骨の3つのくぼみの位置を説明するシーン」





「そうそう
なぜ黒人は隷属的なのかってのを
そのくぼみで説明するんだけど」




「何を言ってるって話で
ちっとも

「科学的」じゃない」




「でも、科学的じゃないからこそ


彼の狂熱が
その熱弁が」



「怖い」



「怖いのよね〜〜」



「結局自分はさ
「判っている」って
証明したい
んだろうけれど
できていないの。」



「自信満々なのにね


また一方でその実・・・」



「サミュエル執事が
うわてに見えるところが、これまた
怖い。」




「いきなりワイン片手に・・・
だもの」


「怖い」




「怖い」




「カルヴィン・キャンディ
立派な書庫を持ってて
そこにはその時代


高価であった


本が
ばーっと並んでるし」




「奴隷に
三銃士の登場人物の名前をつけていたりする」




「三銃士の本の
本当の内容は知らないのよね」




「そこをDr.キング・シュルツ
暴くシーンも
印象的だったわよね〜〜」




「カルヴィン・キャンディ



彼は
権力は持っていても
本当の知性は持っていないの
。」




「きゃーーーー!!!」




「きゃーーーーっ!!!!」




「誰のこと??」




「ほんとは誰のことっ???」





「そういうところ
観ているあたしたちをも
くすぐっているって訳よね」



「ファッションも
良かったねえ〜〜」




「そうそう


ジャンゴは

自立していくうちに
どんどんファッションも
格好良くなっていく。」




「最初のあの
青い、さ」




「ああ、あれ
あのふりふりブラウスね」




「浮かばなかった???」





「・・・おほほほほ」





「誰が浮かんだかってことは
秘密」





秘密〜〜






「とにかく
ジャンゴの
一途さにもやられるし」





「あんな風に
こられたら
どんな女でも
イチコロよね〜〜」





「あら、百戦錬磨のあーたでも?」





「そうよ
純情通りにお住まいのあたしでも!!!」





「ジャンゴは正しく
ヒーロー!!!」





「ラブストーリーでもあるし」





「バディムービーでもあるし」





「あ、絶対言っておかなくちゃいけないのは
音楽の使い方の見事さ!!」





「見事よね〜〜〜」



一緒に観ていた皇太后も
褒めてた」





「邦画でさ
じゃじゃじゃじゃーんとか



いきなり語りミュージック入れて
とにもかくにも



「ここが
泣き所ですよ〜〜〜」


「ここが見せ場ですよ〜〜〜」

みたいに
音楽で無理やり
見所を捏造するのとは大違い!!」




「捏造って!」




ストーリーがしっかりしているからこその
音楽と映像の
相乗効果とカタルシス!!




「ジャンゴ!!」




「ジャンゴ!!!」



「邦画の音楽責任者は
これ観て聞いて
お勉強しなさいっ!」





「しなさいっ!!!」





「とにかく180分
だれずに観せたのは
凄い!」




「エンターテイメントは
こうでなくっちゃ!」




「これ、シリーズ化して欲しい〜〜〜」




「アハハ」




「あ、良い子は最後の最後まで
席を立たないのも大事なことよ」



「あ、あれね」





「とにかくお薦め!」





「お薦め!!!!」





「でっかい画面で
観る価値ありよ〜〜〜っ!!!!」




「ジャンゴ〜〜〜!!!!!」









posted by kazoo at 15:18| Comment(0) | TrackBack(12) | 映画(さ) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年11月27日

容疑者ホアキンフェニックス

虚実ないまぜってやつざんすよ。


スターさんってのは
そもそも
そういうものではあるけれど。




この間の
オスカー

授賞式
観たときに

もちろん
ファッションにも
釘付けだったわよ



わたくし
ミーハーざんすからね。



あとさ
ステージのセットとかも
気になったわよ。



昔と違ってさ
ステージセット自体はシンプルにして
映写で変化をつけるってのは
なるほど
経費節減には・・・だけど
や〜〜っぱ
作りこんだセットも観たいもんだわよねえとか


司会のセス・マクファーレン
どうも小物感が・・・だなあ。

スターさんの年代に関わらずに突っ込むには
やっぱ
自身も大物オーラが出ていないと難しいのだわね〜〜



すっごく
人気はあるとは思うけど


まだちょっと
「仲間内でうけている感」が強いものな〜



彼自身も
Twitterでもう2度とオスカー司会はしないだろうって
語っているから
身にしみたんだろうねえ〜〜。

な〜んてこと
あれこれ



あれこれ



でもね


何より
目を奪われたのが


興奮したのが


座っていた
ホアキンフェニックス
カメラが捉えた瞬間!!!


わたくし的に



「いたーーーっ!!!」


だったのよ。


オスカー主演男優賞ノミネートされていたんだから
そりゃいるのは当たり前かも
なんだけれども



なんせ



下手すりゃ
どんなに重要なシーンでも出てこない
いや出てこられない感じが・・・





だけどさ
その演技力は
折り紙つき!



ウォーク・ザ・ライン
あの素晴らしさ!



もうさ
完全に兄を超えたと
わたくしは思っている。



でもね
でもね
ホアキン、ホアキン、ああフェニックス〜



あれこれ評価のわかれる人物。



奇人変人
困ったちゃん。

その評価を確定させたのが
この作品。



「俳優やめて
ラップミュ−ジシャンになる」

って、あーた
本気ですの??


ほんとに本気ですの??


っていう


まあ結果



モキュメンタリー(フェイク・ドキュメンタリー)
訳ですけれども


本当に
フェイク??



マジで???


フェイクと言い切るには
あまりに・・・



だらしなく
緩んだ体


ホームレスのような
ヘアー

伸びきった髭。



デイヴィッドレターマンのトークショーに出た時の
その姿は

なんか
痛々しくてさ。




いたずら??



いや
違う。


虚実ないまぜってやつざんすよ。



そうでしょう??



スターさんってのは



そもそも


そういうものではあるけれど。





この作品で
ハリウッドを敵に回してしまった
ホアキン。




それでも
「復帰作」The Masterでは



ヴェネツィア国際映画祭 男優賞男優賞受賞


ロンドン映画批評家協会賞主演男優賞受賞


ロサンゼルス映画批評家協会演男優賞受賞


サンフランシスコ映画批評家協会賞優賞受賞


サンディエゴ映画批評家協会賞主演男優賞ノミネート


アカデミー主演男優賞ノミネート


ゴールデングローブ賞 主演男優賞 (ドラマ部門)ノミネート





これ




わたくしが



一番観たい作品
なんざんす。



ああ、それでも
オスカーを
取るのは
今後難しいだろうなあと思う。



「コケにされた」と怒っている人間も
多いだろうしね。



彼は
「賞なんて欲しくない」
訳じゃないんだけれど。


なんだろうなあ
彼を観ていて感じる
この気持ち。


そういえば




"For a long time I thought I was a decent guy.
But yet, thinking I was a decent guy,
I was still capable of behavior that wasn't coincidental
to leading a decent life.
That's what I'm working on.
I want to really be the person I believe that I was.
I wanna be a good person."



(僕は長い間自分はまともな男だと思っていた。
ところが、自分がまともだと思っていながら、
まともな生き方とは一致しない行動をとることができてしまった。
その部分を何とかしようとしている。
僕は、自分がそういう人間だと信じていた自分に、本当になりたい。
いい人間になりたいんだ)




これは自身の番組の中で
ホアキンを迎えた
レターマンが
不倫騒動の渦中で言った言葉だってさ。


迎える方も
迎えられる方も。



虚実ないまぜってやつざんすよ。
スターさんってのは
そもそも そういうものではあるけれど。


さて



暗い目をした
ホアキン


とてつもない才能を抱え
これから
一体どこへ???






posted by kazoo at 21:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画(や) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年11月26日

ゼロ・ダーク・サーティ

真夜中の0時30分



っていう意味の
軍隊用語なんだってさ


ゼロ・ダーク・サーティ




観てきましたよ。



いやあ
もんのすごい映画だったわ。



エンドロールが流れる中


はああああああああ〜〜〜〜〜〜〜〜〜って



わたくし
深く息ついてしまったんだけれども




前の席に座っていた男性も


はああああああああ〜〜〜〜〜〜〜




いや
久しぶりに
重量級。



158分
PG12指定



2時間超えだからね
長時間
座っているのがきついわたくしにとっては
ちょっとした苦行には
違いなかったんだけれども


画面からは一瞬たりとも
目を離すことができなかったわ〜〜。


2011年5月2日
ビン・ラディンが見つかって
殺害されたというニュースが流れた時


「え?ビン・ラディンって
まだ生きていたの?」


びっくりしたのを
覚えている。

だってさ
病気だとか
栄養状態も良くないとか
聞いていたからさ


血眼になって
探されている
その厳しい逃避行に耐えられないんじゃないのって
思ってて


それと
当時
いくら追いかけても
洞窟のような場所に隠れたりしたら


そう簡単に見つけることはできない・・・なんてことも
見聞きしていたから

「よく見つけたなあ」って


「アメリカ
すげえな。」



で、
それでいつの間にか
そのニュースは
わたくしの中で
薄れていったんだよね。



・・・・



・・・・


けど
思えば
2011年
まだ全然「薄れるべき」ニュースでもない
んだわね。



アメリカがくしゃみすりゃ
日本は風邪ひく


それは
今もある現実なんだから。



この作品は
国際テロ組織アルカイダの指導者
オサマ・ビンラディン捕縛・暗殺作戦の裏側
を、
「ハート・ロッカー」
キャスリン・ビグロー監督が映画化したもの。



「事実に基づいて」。



う〜〜〜ん


もちろん




そりゃ

「事実そのまんま」では
ないだろうけど

日本で
これが
こういう作品ができるかって思うとね〜〜



まずはそこで



「すげえな
こういうところは
すげえよな本当に
アメリカって国は・・・」って思っちゃうわたくし。




政治が絡む案件だし
いろ〜〜んな「意見」があるだろうからさ
(国内外で)

そういうところに
手を突っ込んで
わざわざ・・・っつうのもなんだけれども



映画にせんでも

って考えがちでしょ?普通は。


もうちょっと寝かせておいて
誰かが撮りだしてから
反応を見つつ・・・って作戦をとることだって
やろうと思えばやれる訳で。



でもキャスリン・ビグロー監督は
あえて
手を突っ込む。




撮影を開始したのは
2012年2月29日 だってさ



それもまた
すげえな。





漢!





・・・女だけどさ。



で、
だからこそ
この映画
観たかったんだけれどね。



わたくし。




改めてご紹介すると
キャスリン・ビグロー監督は

あの
「タイタニック」の監督

オスカー受賞時に


「I’m the king of the world!!!」


と叫んで


わたくし的には
「・・・なんだかな〜」な印象拭えず、な


あーたのパーソナリティ
せっかくの作品の印象を悪くしてないか〜???の
ジェームス・キャメロン監督
元妻。
(1989年に結婚し1991年に離婚)





いっときにせよ
何故あんな男と一緒になっていたのか
判らないけれども
男前度は明らかに
キャスリン・ビグローが上!



第82回のアカデミー賞
元旦那のキャメロンのアバターと競って



そう
あの
アバター」と勝負して


結果
作品賞、監督賞、
オリジナル脚本賞、
編集賞、
音響編集賞、
音響調整賞の6部門を受賞。



おまけに
オスカー史上初の女性監督賞って栄誉を
ハートロッカーで得ている。











ハートロッカー
2004年のイラク爆弾処理班のことを
描いた作品だけれど


オスカーをとった後
いや直前からも


「本当の戦争は
こんなもんじゃない」
とか



「米軍への敬意に欠けている」とか
あれこれ
波紋も大きかったようで


そういう事実が
このゼロ・ダーク・サーティを撮ることに
監督の気持ち
結集させていったのかなあとも
思ったのよ
わたくし。


先にも書いたように



国際テロ組織アルカイダの
指導者


オサマ・ビンラディン
捕縛・暗殺作戦の
裏側を描いた
のが
このゼロ・ダーク・サーティって作品
なのだけれども


まず驚くことに
この作戦の中心にいたのが



「女性」だったんだという事実



その
「女性」
マヤ役をやるのが
ジェシカ・チャステイン




ヘルプ 心がつなぐストーリー
アカデミー助演女優賞に
ノミネートされていたりするんだけれど

う〜〜ん
正直言って
名前聞いて
パッと顔が浮かぶ有名女優・・・って訳じゃないよね。


でもわたくし的には
だからこそ
このマヤというCIA分析官役に
リアルを持ち込めたのだと思うな。



赤毛の女は
気が強い
ってのが
あちゃらの映画のお約束だけれども



マヤも
気が強く


そして皮膚が薄い感じでさ
冷静で切れ者な女性として
描かれている。


「高卒でリクルートされた」って
台詞があるんだけれど


それだけ若い時に
目をつけられるほど

優秀ってことよね。




で、CIA分析官として
現地に派遣され
最初に
「上等なスーツ」で
拷問の現場に立ち会う彼女は


冷静で
拷問にも臆しはしないのだけれど

わたくしの目には
やっぱり多少の「躊躇い」が映る。





だけど
仕事に邁進する間に
「現場を知る」につれ
その躊躇いは消える。



でさ
ただただひたすら



「仕事漬け」の日々を送るマヤを
気遣う同僚

同じくCIA分析官のジェシカ

その彼女が
自爆テロによって
亡くなった後



マヤの目の色が変わる。


つまり
「当事者」になる訳だよ。



それはさ
「アメリカ」の立場そのものって気がした。



(あくまでも
わたくしの印象であるんだけれど)


あの9.11の前は



それでもまだ
アメリカには「余裕」があったような
印象があるのよね。



あの
9.11同時多発テロ事件の後
明らかに
その印象は変わったじゃない?。



余裕がなくなった。




マヤ。



なかなか「結果」を出すことができない。



「チーム」で仕事をしている以上
「結果」を出すには
上を
政府を
動かさなくちゃいかん。


そして上を
動かすためには



信念と
事実が必要。


CIAもサラリーマンって訳だわよね。





だけど
事実が必要っつうてもさ
誰もが納得できる
わかり易い「証拠」なんて
そうそう簡単には入手できない。



現在のビンラディンの
顔写真とかさ・・・不可能よね。


相手は
名だたるビンラディン。



だから

後はさ

自分の中で積み上げてきたものを



信念として
上司に突きつけるしかない。



もちろん



それが可能になるのは
それまでの「実績」あってのこと・・・
ではあるのだけれども



そこらへんの描き方
キャスリン・ビグロー監督
自分をマヤに投影させているな〜
って感じ。


でさ上司の一人
CIAテロ対策センター
パキスタン部チーフの
ジョージ

いいのよ〜〜


マヤに尻を叩かれまくって
ダメダメ上司か?と
思わせておいて・・・


ああ、こういう上司
欲しいわ〜〜〜


こういう上司だったらって思う人
多いと思うな〜〜。


閑話休題


後半
米海軍特殊部隊ネイビー・シールズによって
遂行される
オサマ・ビンラディン暗殺作戦シーンは


あまりの迫力に
息を呑む。


これは
「ゲーム」じゃないんだ。



キリキリとした
緊迫感の中




作戦は成功する。




で、
「すっげ〜〜〜!
アメリカ
すっげ〜〜〜!!!」



ってなるかっつうと
そうは、ならない。


「アメリカすごいぞ〜〜」


「やっぱ世界の警察はアメリカさ」

っていう

プロパガンダムービーでは
決して、ない。




どんな時にも



「子供には配慮」する
米兵は


「世界の警察」としての
プライドによって
動いているように見える。



「奥の間は見せるな」



そこには
子供たちが見慣れた人の
死体が転がっているから。


だけど



「怖くないよ」



そうなだめられている
子供が


「次のテロリスト」にならないと
誰が断言できる?

倒れても尚打ち込まれる銃弾。



結局
ラストシーン


わたくしが感じたのは



アメリカの
「やりきれなさ」だった。


アメリカの
「疲労」だった。



彼女が
アメリカの「国旗」と一緒に映るシーンは
わたくし達がかつて観てきた
戦争映画のように
決して
「晴れやか」には扱われない。




CIAで働く
マヤの「信念」に
「私憤」が入らざるを得ない
事実。


終わらぬ連鎖。



必要悪
そして
疲労



率直なアメリカがここにある。



だが
その率直さの向こうに
何が待っているかは
まだ・・・



アメリカは
「癒されるのか」????



ステルスヘリコプターによって???




それを作る技術力によって???


優秀なカナリア達によって??



何人もの「マヤ」によって???



アメリカを支持する他国家によって???



自国民によって???





鑑賞後
はああああああ〜〜〜〜〜〜
深い吐息が漏れたのは




わたくしが
「くしゃみをする」側の
アメリカ国民ではなく




「風邪ひく」

この国の、


「日本」の国民だから。




それは幸いであることなのか?



それとも???



ヘビー級。



お薦めです。






posted by kazoo at 11:19| Comment(0) | TrackBack(14) | 映画(さ) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年11月25日

東京家族

東京物語と言えば
小津安二郎の名作。




小津の作品
「東京物語」は
小津監督作品が好きだった
国王と一緒に
観た。



当時のわたくしが
その内容を
どれだけ理解していたのか



アングルや
言葉使いや


「ああ、これが
日本が世界に誇る・・・」


なんて



そのことが
まず先にあって



今思えば



「頭で観ていた」なあなんてことを
ちょっと思ったりする。



好きなテンポ



好きな空間



それはわたくしが
そののち好きになった
ジム・ジャームッシュの作品にも
繋がっていったりして



だけど


それは
あくまで

「映画」としての
感想だったと思う。



東京家族



この作品が

山田洋次監督の81本目

映画監督生活50周年記念作品
と聞いた時


正直に言えば



「え〜〜〜???


山田洋次??



教条主義なんじゃないの?


リメイク??

そんなもん
小津の東京物語にかなう訳もないじゃーん」


って思った。



最初にさ。



けれど
今日
観た「東京家族」は


小津作品よりももっと
ぐぐーっと迫ってきた。



わたくしにとって


「リアル」だった。



「頭」じゃなくて
「気持ち」で観させられた。



小津作品を意識するあまり



絡め取られちゃったなあって思う箇所も
多々、ある。



だけどさ


だけど繰り返すけれど



わたくしにとっては
すっごく
すっごく



「リアル」だった。



父親の物言い


母親の「ありがとう」の言葉





「お母さんはいいけど
え〜っ
お父さんはなあ」





親孝行したいと思いながら
願いながら
思いが微妙にずれていく現実。



どんなに狭くても
どんなに猥雑であっても



「家族と話す」ために
上京した老夫婦が



望むもの。





いつでも
そこにあり
揺るがないと
勝手に思い込み
安心しているからこそ



「生活」があるんだから
しょうがないさと



「生活」という言葉の中に
逃げる子供。


「蒼井優の役って
すっげーできた娘だよね。


あんな風にはなれんわ〜
やっぱり
「映画」なんじゃない?」



けれど
母親が亡くなっても
結局長女の美容室は臨時休業にはならず、
どんなに「良い人」でも
みんな



また東京に帰っていく。



その現実を
「生活」という言葉にくるんで。




小津作品の原節子「ずるいんです」
やっぱり普遍。


ああ、
そうだよね



人って死ぬ。



あっけなく。





亡くなったその時から
そうそう



いろんな雑事が押し寄せて



そうだ



それが救いにもなるんだけれど。





そう





そうだったよ。





いろんなことが
本当に
リアルで




その上で
その上でさあ



そうして
わたくしは
山田監督が


どうしても



どうしても



このテーマで



撮りたかったそのことを
思った。




田舎の映画館
満席だった。


初めて
こんなにたくさんの
観客を見た。



TOKIOの映画友も




「シネコンの一番小さなスクリーンだったけど
満席だったよ!
んで年齢層高かった。
自由に笑って手をたたいて泣いて、
最後は拍手も起こったよ!」

って。




もう、それだけで


集大成。



うん


いいものを、観た。


映画酔いをするほどに。


家に帰って
なんだか気持ちが
落ち着かないから


色々
片付けようとしたら


国王が大事にしていた



スケッチブックが出てきた。


中には



今はもう
成人式を迎えた
姪っ子が



小さな頃に



描いた



絵。



そうだ
何度も
何度も



スケッチブック



買いに行かされたっけなあ。




そして



高校生になってからも



大学生になってからも



姪っ子が遊びに来るたび



「女の子だし
危ないから
決して一人で来ちゃいかん。」


何を言っているの
もう
大きいんだから
いつまでも
子供扱いしちゃいけないよ



何度
そう言っても
来るたびに



そう言ってた国王。



あ、



国王の字。





・・・



・・・





決して
上手じゃないけれど



これは
姪っ子に字の練習を
させようって



お手本に書いたんだろうな。



そうそう


そう書くんだ



その姪っ子の



練習のあとも





大事に



大事に



大事に



とってあった。





いい映画を観た。



映画酔いをするほどに。






posted by kazoo at 12:48| Comment(0) | TrackBack(11) | 映画(た) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年11月24日

エージェント・ゾーハン

「くっだらないわね〜〜〜!!!!」



「くっだらないわ〜〜〜〜!!!!」



「ほんっとに!」



「くっだらな〜〜〜い!!!!」





「おかずですっ!」





「ずーこです!!」





「2人揃って」





「映画に耽溺〜〜!!!」




「・・・いやあ
日本じゃ
イマイチ認可されない
アダムサンドラー作品」





「なぜだろう」



「なぜかしら」



「ビデオスルー作品も数知れず〜〜」


「でもさ」



「でも」



「おんもしろいっ!!!」





「好きっ!!」



「好きっ!!」


「王国の中でも
ご紹介したよね」





俺は飛ばし屋 プロゴルファー・ギル





チャックとラリー おかしな偽装結婚!?





50回目のファーストキス




「ご紹介はしていないけれど
アダルトボーイズ青春白書
笑ったし楽しんだよね〜〜」





ウエディングシンガー
あたしたち好きよね!」





「彼の作品って
なんか
あったかいのよね」



「根底に流れるものが、ね」



「で、今回の
エージェント・ゾーハン





「くっだらない!!!」





「くっだらないのよ〜〜〜う」





「下ネタバンバン」





「裸んぼ上等!!」





「だけどさあ」





「それが「下品」にだけ落とし込まれないってのが
アダムのいいところ」





「そうそう
下ネタもきわどいのに



かな〜〜〜りなものなのに
下品っていうより



「しょうがねーなー」



って笑わされちゃう。」





「中学生男子のり」





「やってることは
ほんっと
きわどいんだけど」





「ぷっくり出たお腹で
腰ぐるんぐるんのあのダンス!!!」





「ブッシュ!」





「プッシュ!!」





「ブッシュ!!!」





「プ〜〜シュ!!!」





「「本体」よりも
ブッシュが好きなんて」





「もちろん
あれは
前大統領をコケにしているってのも
あるけれど・・・
くっくっくっくっく



何の話かって?
観ればわかるわ!」





「えっとね
お話の内容はっていうと





モサドの凄腕エージェント・ゾーハン
抜群の身体能力で敵をバッタ,バッタとなぎ倒し,
敵に恐れられていた。

そんな彼の密かな夢は美容師になること。


そんな彼にニューヨークで美容師になるチャンスが訪れる。


スーパー・エージェントから,カリスマ美容師へ。

様々な裏技で年配のご婦人からは大人気に!

そんな彼に昔の敵が忍びよったからサー大変!
どーなる、ゾーハン!?



・・・っつうね」





「ゾーハンは
前向きな男で
すんごい
「裏技」も持っているんだけれど
なんせ80年代で時が止まってて」



「微妙にダサい」




「ダサいのよね」



「そのダサい姿を
笑ううちになんか
こっちにも妙にくるものが〜〜」





「例えばさ
ヘアカットとかでもさ
今は「ナチュラル」志向だけれど」



「こんなの段カットも何もなくて
華やかじゃない」って
ゾーハンが言うシーンがあるんだけれど





ほら
日本もさー
80年代と言えば」




「バブリーな時代だったからね」



「そうそう」



「でさ、その時代特有の
「今思えば
とんでもなかったわねえ」っていう
「勢い」ってあるじゃない?」




「タクシー止めるのに
一万円札指に挟んで見えるようにしながら
止めるとか」





「アッシーメッシー」





「今の若い子に言っても





「それなに??



え?
車出してくれるだけの男?
食事連れていってくれるだけの男?



そんな関係が
当たり前だった??
ま、マジ??」



だろうけれど」





「そういう時代の中でさ〜〜」





「肩パッドバリバリのスーツ着て」




「くっくっくっく



そういや

あーた
ただでさえ
いかり肩なのに
あんなに肩パッド入ったジャケッツ着ていたから
裃(かみしも)さんなんてあだ名ついていなかったっけ??」



「・・・ついていませんっ!!」




「で、ゾーハンってのは
イケイケどんどんが好きって言うより
綺麗で華やかなものが持つ
ポジティブなエネルギーが
好き
なのね



LOVEなのね」




「今の時代には
そぐわなくても」



「そういう
「綺麗」って
平和だからこそ
ってのが
あるし」





「うんうん。



平和じゃなくちゃ
髪の毛なんかに
ブッシュなんかにかまけてらんない」





「思えば
芸術とかアート



映画なんかもさ



そういうもんじゃない???





それらが
速攻リアルに
役にたつものかっていうと」





「そ〜れ〜はね〜〜〜」




「だけど
それらがあることによって
「平和」の指針にすることができたり
ハートの栄養にすることができる」




「ゾーハンはそこに気がついちゃったから
あんなに凄腕だったのに!!」





「そう
不死身野郎なのも大概にせえだったのに!!」





「目指せ!
美容師!!」





「美容師!!」




「あー
あーた的に見どころは?」




「まずはアダム映画につきものの
豪華なゲスト出演者たち」





「そうね
そして
マライアキャリー!!」





「マライア!!」




「マライア!!!」




「ぷぷぷぷぷぷ」




「ぷぷぷぷぷぷ」





「後は・・・あ、あのイルカバタフライ!!!」




「あれは笑った!!」





「ずーっと感じていた
「バタフライ泳法」の
バカバカしさを」





「バージョンアップ!!!」





「敵役をやるのが」





「わたくしたちお気に入り





ジョン・タトゥーロなのよ!」





「・・・それにしても」




「・・・くっだらない!!!」





「ほ〜〜んと
くっだらない!!!!」





「だけどさ

日本全国欝で〜〜すみたいな中」




「笑うって大事」





「うん」





「ね!」





「ね〜〜〜!!!!」















posted by kazoo at 18:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画(あ) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする